SAシステムアーキテクト試験 午後Ⅱ
令和7年度春期 システムアーキテクト 午後Ⅱ 問2
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題
解き方のヒントを見る
判断の前提をそろえて考える
この分野を学ぶときは、判断の前提がそろっているかという視点に絞って考えましょう。与えられた情報のうち、明示された条件と自分で補った想定を区別し、結論を急がずに考える土台を整理してみてください。
この問題で問われていること
検討の途中で前提を無意識に変えていないかを確認してみましょう。考えの根拠をたどり、与えられた条件から言えることと、追加の想定に依存することを分けておくと、判断の土台を確かめやすくなります。
視点
前提とは、考えを進める際によりどころとする条件です。明示された条件と自分の想定を区別し、それぞれの根拠を意識して整理しましょう。
確認ポイント
- 前提として使っている条件の根拠を確認したか
- 自分で補った想定を、与えられた条件と区別したか
- 検討の途中で、前提が変わっていないか
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解説
現新システムの仕様やデータ構造の差異を明確にし、その差異に応じたシステム面・業務面の移行方法を論述する問題です。移行タイミングと実施方法についても、作業時間や作業品質の観点から選択理由と検討の経緯を具体的に示します。
問題の全体像
情報システムの刷新や企業統合などに伴い、取引先や仕訳などの重要なデータを新システムへ移行する状況を扱います。添付の公式資料には本問の答案例ではなく、出題趣旨と採点講評が示されています。出題趣旨では、現新システムの差異を踏まえた移行方法の検討経験と、移行計画を立案する能力を評価するとしています。設問アで経験した移行の概要と背景、設問イで差異と対応方法、設問ウで移行タイミングと実施方法を述べます。採点講評では、実施した事項だけでなく、実施理由や検討の経緯が読み取れる具体的な論述を求めています。
設問ア
問題文の「対象とする業務及び情報システムの概要」「データ移行が必要となった背景」に着目します。400字以上800字以内で、携わった業務、現行・新システムの概要、移行対象となるデータ、移行が必要になった事情をまとめます。刷新や企業統合は問題文に示された背景の例なので、自分の経験に即して説明します。後続の設問で差異や移行計画を具体的に論じられるよう、どの業務のどのデータを移行したのかが分かる記述にします。採点講評の全問共通の指摘を踏まえ、自らがシステムアーキテクトとして検討し取り組んだ経験を明確に示すことが大切です。
設問イ
問題文の「データの意味や値のバリエーション」「仕様やデータ構造などの差異」と、システム面及び業務面で移行方法を検討するという記述に着目します。800字以上1、600字以内で、現行と新システムの具体的な差異、その差異に応じた移行方法、採用した理由を対応させて述べます。問題文には、重複する取引先データの移行元を更新頻度で選ぶ例、勘定科目の統合ではバッチ処理で合算し分割では科目ごとの金額を画面入力する例、税込・税抜の売上を税抜金額にそろえる例があります。これらを参考に、自分の事例でのデータマッピング、変換ルール、クレンジングなどの対応を具体化します。採点講評では、現新システムの差異を明確にせず、実施事項の記述にとどまる論述が指摘されています。差異から対応方法を導いた検討の経緯を示すことが評価上のポイントです。
設問ウ
問題文の「適切な移行タイミング」「実施方法」と、「作業時間や作業品質などの観点」に着目します。600字以上1、200字以内で、いつ移行することにしたか、どのような方法で実施することにしたか、その判断につながった検討観点と理由を述べます。実施方法には、移行日に全データを一括して移行する方法と、事前に一部を移行して、その後の差分を蓄積し移行日に反映する方法が問題文に示されています。自分の事例で選んだ方法について、作業時間や作業品質の観点から適切と判断した理由を具体的に説明します。出題趣旨でも、これらの観点を踏まえたタイミングと実施方法の選択が重視されています。採点講評の全問共通の指摘に沿って、手順の列挙だけでなく、検討の経緯が読み取れる論述にします。
学習のポイント
差異と対応方法を結び付け、実施事項に加えて選択理由や検討の経緯を説明する力を養います。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 システムアーキテクト試験 午後Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
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