SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

コンテナ型仮想化におけるオーケストレーションの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    アプリケーションとその実行環境をまとめ,一つのOSで動作させることによって,システム資源のオーバーヘッドが少なくなり,高速に起動できる。
  2. イ
    ある物理サーバで動作している仮想サーバを,その仮想サーバで稼働しているソフトウェアは実行状態のまま,別の物理サーバに移動させる。
  3. ウ
    処理の順序やサービスの呼出しを制御するプログラムは存在せず,あらかじめ設定した動作条件に従って自律的に動作できる。
  4. エ
    処理の順序を制御するプログラムからのリクエストによってサービスを実行し,実行結果をレスポンスとして,制御するプログラムに返して処理を継続させる。
解き方のヒントを見る

機能が解決する課題を見極める

運用管理に関わる技術は名称や使われる場面が似ていても、何を対象にどんな課題を解決するかが異なります。用語の印象で判断せず、その機能がどんな運用上の課題を解決するかという一つの観点に絞って整理しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは個々の技術の細かな仕様ではなく、役割の違いです。各技術が何を管理対象とし、どんな運用上の困りごとを解消するために使われるのかを、自分の言葉で説明できるかを確かめながら検討しましょう。

視点

関連する技術どうしは組み合わせて使われることが多く、名前も並べて語られるため混同しやすくなります。一つひとつの技術について、それを導入しなければ運用上どんな不便や負担が残るのかを考えると、その技術の役割の中心が見えてきます。製品名や用語の響きから連想するのではなく、解決する課題を軸に整理すると、似た技術との境界を区別しやすくなります。

確認ポイント

  • その機能がなかった場合に、運用上どのような困りごとが残るかを具体的に想像できたか
  • 関連する技術と比べたとき、解決しようとしている課題が同じものか別のものかを区別できたか
  • 用語の響きや知名度ではなく、その技術が解決する課題に基づいて判断しているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

コンテナ型仮想化のオーケストレーションは、処理の順序やサービス間の連携を制御し、各サービスの実行結果を受けながら全体の処理を進める仕組みです。

理由

オーケストレーションは、処理の順序を制御するプログラムがサービスに実行を要求し、そのレスポンスを受け取って次の処理へ進める仕組みを指します。したがって、サービス間の連携と実行手順の管理が中心となる。

比較

アはコンテナ型仮想化そのものの特徴、イは仮想サーバのライブマイグレーション、ウは制御プログラムを用いない自律動作の説明であり、いずれもオーケストレーションの説明とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。アはアプリケーションと実行環境をまとめて一つのOS上で動かし、資源のオーバーヘッドを抑えて高速起動するという説明である。これはコンテナ型仮想化の一般的な特徴であり、処理順序やサービス呼出しを管理するオーケストレーションの説明ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。イは、稼働中の仮想サーバをソフトウェアの実行状態を保ったまま別の物理サーバへ移動する説明である。これは仮想マシンのライブマイグレーションに該当する内容であり、コンテナ上の処理やサービスの実行順序を制御する機能とは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ウは、処理順序やサービス呼出しを制御するプログラムが存在せず、設定した条件に従って自律的に動作するという説明である。オーケストレーションでは、サービスの実行を管理する制御の仕組みが重要になるため、この説明とは一致しない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。エは、処理順序を制御するプログラムがサービスへリクエストを送り、サービスの実行結果をレスポンスとして受け取り、その結果に基づいて処理を継続する説明である。サービス間の連携と実行手順を管理するオーケストレーションの役割を適切に表している。

学習のポイント

コンテナの特徴と、サービス連携を管理するオーケストレーションの役割を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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