SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アCPUがあるアドレスにアクセスすると,そのアドレスがキャッシュメモリに存在するかどうか,キャッシュメモリ内の全てのタグを検索する。
- イキャッシュされているアドレスに書込みが発生したとき,キャッシュメモリと主記憶の両方にデータを書き込む。
- ウ主記憶のある一つのメモリブロックを,キャッシュメモリ内の単一又は複数の配置可能なロケーションに対応付ける。
- エプログラムが仮想アドレスにアクセスすると,対応する物理アドレスのメモリがアクセスされる。
解き方のヒントを見る
前提と判断の対応を確かめる
この分野を検討するときは、判断の根拠がどの前提に依存しているかという一点に注目しましょう。馴染みのある用語から結論を急がず、与えられた条件と自分が補った想定を区別して考えることが大切です。
この問題で問われていること
考えを進める際は、その判断が与えられた条件だけで成り立つのか、追加の想定を必要とするのかを確かめてください。自分の知識を当てはめる前に、判断と前提のつながりを言葉にして整理しましょう。
視点
前提とは、判断を支える条件です。条件として与えられた内容と、考える途中で自分が補った想定を分けると、判断の根拠を整理しやすくなります。
確認ポイント
- 判断の根拠となる条件を把握できているか
- 自分で補った想定を条件と混同していないか
- 判断がどの前提に依存するか説明できるか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
セットアソシアティブ方式は、主記憶の一つのメモリブロックをキャッシュ内の特定の集合に対応付け、その集合に含まれる単一または複数のロケーションへ配置できる方式です。
理由
セットアソシアティブ方式では、主記憶の各メモリブロックをキャッシュの一つのセットに対応付ける。セット内に複数のロケーションがあれば、そのいずれかに格納できるため、選択肢ウの説明が適切です。
比較
全てのタグを検索する説明はフルアソシアティブ方式の特徴であり、キャッシュと主記憶の両方への書込みはライトスルー方式の説明です。また、仮想アドレスから物理アドレスに対応するメモリを参照する説明は仮想記憶やアドレス変換に関するもので、キャッシュの配置方式とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。キャッシュ内の全てのタグを検索するのは、主記憶ブロックをキャッシュ内の任意の場所に置けるフルアソシアティブ方式の特徴である。セットアソシアティブ方式では、まず対応するセットを限定し、その集合内のタグを比較する。
選択肢イ
これは不正解だよ。キャッシュメモリと主記憶の両方にデータを書き込むのは、ライトスルー方式などの書込み方法に関する説明である。セットアソシアティブ方式は、主記憶ブロックをキャッシュ内のどこへ配置できるかを定める方式であり、書込み方法そのものを示さない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。セットアソシアティブ方式では、主記憶の一つのメモリブロックをキャッシュ内の一つのセットに対応付ける。そのセットに複数のロケーションがある場合は、その中のいずれかに配置できるため、説明が方式の特徴と一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。仮想アドレスに対応する物理アドレスのメモリへアクセスする説明は、仮想記憶やアドレス変換に関するものである。セットアソシアティブ方式は、変換後などのアドレスに対応するデータをキャッシュ内のどこへ配置するかを扱う。
学習のポイント
ダイレクトマップ方式やフルアソシアティブ方式との配置範囲の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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