SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アDNSサーバにSPF レコードを問い合わせる。
- イDNSサーバに登録されている公開鍵を使用して,デジタル署名を検証する。
- ウPOP before SMTPを使用して,メール送信者を認証する。
- エSMTP-AUTH を使用して,メール送信者を認証する。
解き方のヒントを見る
導入目的を『誰の何を防ぐか』で捉える
迷惑メール対策の仕組みは、何を防ぎたいのかという目的から整理すると理解しやすくなります。仕組みの細部を暗記するより、どの立場の利用者にどんな影響を与え、どの問題の解消を狙って導入されたのかを自分の言葉で説明できるかを確認しましょう。
この問題で問われていること
焦点は仕組みの動作手順の細部よりも、導入された理由にあります。対策がない状態でどのような不都合が起きていたのか、その不都合をどの段階で抑えたいのかを考え、目的として筋が通るかどうかを見極めることが大切です。
視点
迷惑メール対策は、送信の経路や送信者の立場によって狙いが異なります。ある対策が『何を可能にするため』のものか『何を妨げるため』のものかを分けて考えましょう。目的と、その結果として生じる影響とを混同しないように整理しておくと判断しやすくなります。
確認ポイント
- 対策がない場合にどのような不都合が起こり得るかを、自分の言葉で説明できるか
- その対策が影響を及ぼす相手(送信者・受信者・事業者など)を区別して考えられているか
- 検討している内容が導入の目的そのものか、結果として生じる副次的な影響かを区別できているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
サブミッションポート587は、利用者がメールを送信する際にSMTP-AUTHで送信者を認証するために用いられる。これにより、迷惑メールの不正な送信を抑止できる。
理由
ポート587は、メールクライアントからメールサーバへ送信するためのサブミッション用ポートです。SMTP-AUTHによって利用者を認証し、正当な利用者以外からの送信を制限することが、スパムメール対策につながる。
比較
SPFは送信元ドメインの認証、公開鍵による署名検証は電子署名の確認に関係する。POP before SMTPは過去に使われた認証方式だが、ポート587導入の目的として問われているのはSMTP-AUTHです。
選択肢ア
これは不正解だよ。SPFはDNSサーバに登録された送信元情報を利用して、メールを送信するサーバの正当性を確認する仕組みである。サブミッションポート587を導入して、利用者の送信操作を認証する目的そのものではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。DNSに登録された公開鍵を使ってデジタル署名を検証するのは、電子署名によるメールの真正性確認に関する仕組みである。ポート587の導入目的である送信時の利用者認証とは役割が異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。POP before SMTPは、メール送信前にPOPで受信認証を行い、その後の送信を許可する方式である。サブミッションポート587で一般に用いる送信者認証の説明としては適切ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。SMTP-AUTHは、メール送信時に利用者名やパスワードなどで送信者を認証する仕組みである。ポート587のサブミッションサービスと組み合わせ、不正なメール送信やスパム送信を抑止する。
学習のポイント
サブミッションポート587とSMTP-AUTHによる送信者認証の関係を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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