SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア多くの顧客の購買行動の類似性を相関分析などによって求め,顧客Aに類似した顧客Bが購入している商品を顧客Aに勧める。
- イカテゴリ別に売れ筋商品のランキングを自動抽出し,リアルタイムで売れ筋情報を発信する。
- ウ顧客情報から,年齢,性別などの人口動態変数を用い,“20代男性”,“30代女性”などにセグメント化した上で,各セグメント向けの商品を提示する。
- エ野球のバットを購入した人に野球のボールを勧めるなど,商品間の関連に着目して関連商品を提示する。
解き方のヒントを見る
推薦の根拠となる情報に注目する
レコメンデーション手法を適用例と対応づける際は、手法名の印象に頼らないことが大切です。それぞれの例で何を手がかりに推薦しているかを自分の言葉で整理してから照合すると、取り違えを防ぎやすくなります。
この問題で問われていること
問われているのは、手法の名称と具体的な場面とを結びつける力です。各場面について、推薦の判断材料がどこから来ているのか、どの情報に依拠しているのかを一つずつ見極めることが焦点になります。
視点
推薦の仕組みは、何を入力として使い、それをどう結びつけて提示するかで区別されます。学習の際は、各手法の定義を暗記するだけでは不十分です。その手法が必要とする情報の種類と、その情報が得られる場面とを対にして覚えておくと、具体例との対応を考えやすくなります。
確認ポイント
- 各場面で推薦の判断材料として使われている情報は何か
- その情報は誰の、あるいは何の、どのような記録や属性か
- 手法名から連想した印象ではなく、判断材料の違いに基づいて照合したか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
協調フィルタリングは、顧客や商品の過去の行動データから類似性を求め、その結果を利用して推薦する方式です。選択肢では、顧客間の購買行動の類似性を使う例が該当する。
理由
協調フィルタリングは、多数の利用者の購買・評価などの行動履歴を分析し、利用者間または商品間の類似性を求めて推薦に利用する。顧客Aと似た顧客の購入商品を勧める例は、利用者ベースの協調フィルタリングに当たる。
比較
売れ筋ランキングは販売実績の集計、年齢や性別による提示は顧客属性に基づくセグメント化です。商品間の関連に着目する方式もあり得るが、協調フィルタリングとするには、顧客の行動履歴などからその類似性を求める記述が必要です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。多くの顧客の購買行動を分析して顧客間の類似性を求め、顧客Aに似た顧客Bの購入商品を顧客Aへ勧めている。利用者の行動履歴に基づく利用者ベースの協調フィルタリングの具体例である。
選択肢イ
これは不正解だよ。カテゴリ別の売れ筋商品をランキング化し、リアルタイムに情報発信する内容である。これは販売実績の集計やランキング提示であり、顧客や商品の行動履歴から類似性を求めて推薦する協調フィルタリングの説明ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。年齢や性別などの人口動態変数によって顧客をセグメント化し、各集団向けの商品を提示している。顧客属性に基づく分類であり、購買行動の類似性を分析して推薦する協調フィルタリングとは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。バットとボールのような商品間の関連に着目して関連商品を提示しているが、本文には顧客の行動履歴から商品間の類似性を算出する記述がない。単なる商品知識に基づく関連商品提示なので該当しない。
学習のポイント
利用者ベースとアイテムベースの両方を含む協調フィルタリングの考え方を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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