SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和6年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アIPプロバイダ
- イデザインハウス
- ウファウンドリー
- エファブレスメーカー
解き方のヒントを見る
事業形態を役割分担の向きで整理する
事業形態を表す用語は、自社がどの工程を持ち、どの工程を他社に任せるかという役割分担で整理すると区別しやすくなります。問われている立場が任せる側か引き受ける側かを最初に確かめ、その向きに合う形態を自分で判断しましょう。
この問題で問われていること
この問題で検討すべき観点は、委託関係における立場の向きです。業務を他社へ出す側と、他社から引き受ける側とでは呼び名が異なり得るため、問いがどちらの立場を指しているかを読み取ることが判断の起点になります。
視点
半導体に限らず、ものづくりの事業形態は、企画・設計、製造、販売などの機能のうち、どれを自社で持ち、どれを外部に頼るかの組合せで捉えられます。用語は名称だけを丸暗記するより、『誰が何を持ち、誰に何を頼むのか』を関係図として自分で書き出すと、似た用語を混同しにくくなります。
確認ポイント
- 問われているのが、業務を任せる側と引き受ける側のどちらの立場なのかを確認したか
- 各用語について、自社で持つ機能と外部に頼る機能を分けて整理できているか
- 委託する側と受託する側の関係を簡単な図に描き、立場の向きを取り違えていないか確かめたか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
LSI設計を自社で実施し、完成した設計データに基づくLSI製造だけを外部委託する場合は、半導体の製造設備を持ち、製造を請け負う事業者が適切です。
理由
設問ではLSIの設計を自社で行うため、外部に委託するのは設計ではなく製造です。したがって、設計データを受け取り、半導体製造を請け負う事業者を選びます。
比較
IPプロバイダは設計資産を提供し、デザインハウスはLSI設計を請け負います。一方、ファブレスメーカーは自社工場を持たず製造を外部委託する側であり、製造受託先ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。IPプロバイダは、LSIなどに組み込める回路設計や知的財産としての設計資産を提供する事業者です。この設問ではLSI設計を自社で行うため、設計資産の提供を主な役割とする事業者を製造委託先として選ぶのは適切ではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。デザインハウスは、顧客に代わってLSIの回路設計やレイアウト設計などを請け負う事業者です。設問ではLSI設計を自社で行い、外部に委託するのは製造なので、設計を担当する事業者であるデザインハウスは該当しません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ファウンドリーは、顧客から提供されたLSIの設計データを基に、半導体の製造を受託する事業者です。設問の条件は設計を自社で行い、製造だけを外部委託する場合なので、製造工程を担うファウンドリーが適切です。
選択肢エ
これは不正解だよ。ファブレスメーカーは、半導体の設計や製品企画を行う一方で、自社の製造設備を持たず、製造を外部のファウンドリーなどへ委託する事業者です。したがって、製造を委託する側であり、委託先には当たりません。
学習のポイント
IP、設計、製造を担う事業者の役割を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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