SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和6年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アWTO 政府調達協定加盟各国に平等になるように,政府調達協定の定める発注金額の基準額は,各国で同一金額となっている。
- イWTO 政府調達協定の目的は,政府調達における国際的な競争の機会を増大させるとともに,政府調達をめぐる締約国間の問題につき円滑な解決を図ることである。
- ウWTO 政府調達協定は,各国の中央政府が発注する案件に適用され,特殊法人など政府関係機関が発注する案件には適用されない。
- エ政府公共調達データベースでは,WTO 政府調達協定の適用を受ける案件の検索はできないので,政府調達案件を知るためには,官報を入手する必要がある。
解き方のヒントを見る
協定の目的と適用範囲を切り分けて考える
国際的な取決めを学ぶときは、その取決めが何を実現しようとしているかという目的の側面と、誰のどの行為に及ぶかという範囲の側面を分けて捉えることが基本です。両者を混同しないよう意識して検討しましょう。
この問題で問われていること
示された内容が協定のねらいに関するものか、対象となる主体や取引の範囲に関するものかを区別し、協定の基本的な性格と矛盾しないかを落ち着いて確かめる視点が求められます。
視点
国際協定は、締約国の間で何を約束し何を実現しようとするのかという目的の軸と、どの主体のどのような取引に適用されるのかという範囲の軸の二つに分けて整理できます。一方の軸の話を他方の軸の話と取り違えると判断を誤りやすいため、検討する内容がどちらの軸に属するかを最初に見極めることが理解の出発点になります。
確認ポイント
- その協定が締約国の間で何を実現しようとしているのかを、自分の言葉で一文にまとめられるか
- 適用の対象となる主体や取引の範囲を、目的とは切り離して整理できているか
- いま検討している内容が目的と範囲のどちらの軸の話なのかを取り違えていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
WTO政府調達協定は、政府調達における国際的な競争機会を広げ、政府調達をめぐる締約国間の問題を円滑に解決することを目的とする。したがって、目的を正しく述べたイが適切です。
理由
協定の目的は、政府調達における国際的な競争の機会を増大させることと、政府調達をめぐる締約国間の問題を円滑に解決することです。この内容に一致するのはイです。
比較
他の選択肢は、基準額が各国で同一であるとしたり、政府関係機関を適用対象から一律に除外したり、政府公共調達データベースで検索できないとしたりしており、協定や情報提供の扱いを誤っている。
選択肢ア
これは不正解だよ。政府調達協定の基準額が、加盟各国で必ず同一金額になるとする記述は適切ではない。協定の適用基準は、対象となる機関や調達の区分などを踏まえて定められるため、各国の基準額を一律に同じ金額とみなすことはできない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。WTO政府調達協定の目的を、政府調達における国際的な競争の機会を増大させることと、政府調達をめぐる締約国間の問題について円滑な解決を図ることとしており、協定の趣旨を正しく説明している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。協定の適用対象を各国の中央政府が発注する案件だけに限定し、特殊法人などの政府関係機関には適用されないと一律に述べている点が誤りである。対象機関は協定上の区分や条件に基づいて判断される。
選択肢エ
これは不正解だよ。政府公共調達データベースでは、WTO政府調達協定の適用を受ける案件を検索できないとする点が誤りである。政府調達案件の情報を確認する手段があるため、官報の入手が必須だとする記述も適切ではない。
学習のポイント
政府調達協定の目的と、基準額・適用機関・情報公開手段に関する誤解を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針