SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

令和3年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

要件定義において,システムが提供する機能単位と利用者又は外部システムとの間の相互作用や,システム内部と外部との境界を明示するために使用される図はどれか。

選択肢

  1. ア
    アクティビティ図
  2. イ
    オブジェクト図
  3. ウ
    クラス図
  4. エ
    ユースケース図
解き方のヒントを見る

図法は表現したい対象で見分ける

要件定義の図法は、それぞれ何を描き出すために作られたかで性格が決まります。名称の印象ではなく、図が主に表す対象と、その図を使う目的が問われている内容に合っているかという一つの観点に絞って確かめましょう。

この問題で問われていること

問われているのは図法の名前の暗記よりも、ある図がシステムのどの側面を表現するためのものかを区別できるかです。問題の記述が求めている目的と、図の表現対象との対応関係を自分の言葉で説明できるかを意識しましょう。

視点

図法にはそれぞれ、何を要素として描き、要素同士のどんな関係を線や記号で結ぶのかという前提があります。記号の形や見た目が似ているかどうかに引きずられず、その図を読んだ人が何を理解できるようになるのかを考えると、図法と表現目的の対応を整理しやすくなります。

確認ポイント

  • それぞれの図法について、図の中の要素と線が何を表しているかを自分の言葉で説明できるか確かめる
  • 問題の記述が求めている目的が、システムのどの側面を明らかにしたいものかを読み取る
  • 図の表現対象と求められている目的の組合せが、名称の印象ではなく中身の対応として成り立っているかを確かめる
正解と解説を見る

正解

エ

解説

要件定義で、システムが提供する機能単位と利用者・外部システムとの相互作用、さらにシステム境界を示すにはユースケース図を用いる。

理由

ユースケース図は、システムが提供する機能をユースケースとして表し、利用者や外部システムをアクターとして配置することで、システムの範囲と外部との関係を明示する。

比較

アクティビティ図は処理や業務の流れ、オブジェクト図は実体の状態と関連、クラス図はクラスの静的な構造を表します。設問の相互作用と境界の明示には、これらよりユースケース図が適している。

選択肢ア

これは不正解だよ。アクティビティ図は、業務や処理の手順、分岐、並行処理などの流れを表す図である。機能単位と利用者や外部システムとの関係、システムの内外の境界を示すことが主目的ではないため、設問の条件には合わない。

選択肢イ

これは不正解だよ。オブジェクト図は、ある時点における具体的なオブジェクトと、それらの間のリンクを表す図である。個々の実体の状態や関係を確認する用途であり、要件定義で機能と外部利用者との相互作用や境界を示す図ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。クラス図は、クラス、属性、操作、クラス間の関連など、システムの静的な構造を表す図である。機能を利用する者や外部システムとの関係、システム境界を要件として示す目的とは異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ユースケース図は、システムが提供する機能をユースケースとして示し、利用者や外部システムをアクターとして表す。アクターとの相互作用を整理し、システムの範囲と外部との境界を明示できるため、設問に合致する。

学習のポイント

UML図は、表現対象と利用目的を対応付けて区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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