SAシステムアーキテクト試験 午後Ⅱ
令和元年度秋期 システムアーキテクト 午後Ⅱ 問2
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題
解き方のヒントを見る
効率化の判断理由を経験から整理
システムテストの効率化を論じる際は、自身の実務経験で何を根拠に判断したかに注目しましょう。計画から実施、結果確認までの経験を振り返り、当時の状況と判断理由のつながりを整理すると、説明の軸が定まります。
この問題で問われていること
設問で求められる観点に沿って、効率化に関する判断の理由を自身の経験から説明できるかを確認しましょう。そのときの状況を踏まえて、なぜその判断をしたのかを振り返り、経験の記述と自分の考えを結び付けてください。
視点
経験を整理するときは、効率化のために行った判断と、その判断を支えた理由のつながりに着目します。実際に経験した状況を手掛かりに理由を言葉にし、設問の観点に沿って伝わる説明へ整えましょう。
確認ポイント
- 効率化に関する自分の判断を取り上げているか
- その判断の理由を当時の状況と結び付けているか
- 判断理由の説明が設問で求められる観点に沿っているか
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解説
本問は、自身の経験と考えに基づき、業務運用の可否を確認するシステムテストの計画を論述する問題です。対象業務を示した上で、効率的な実施のための区分け・配慮と、効率的な結果確認方法を、それぞれ理由と結び付けて具体的に説明します。
問題の全体像
本問には固定の企業事例はなく、自身がシステムテストの計画に携わった情報システムを題材にします。問題文冒頭の「機能要件及び非機能要件を満たしているか」「実際の業務として運用が可能であるか」が、計画の目的です。添付の公式資料には答案例ではなく出題趣旨が示されており、効率的に実施するための区分け・配慮と、結果を効率的に確認する方法の具体的な論述を求めています。採点講評では、業務の観点を交えた計画が期待され、単体テストや結合テストの計画、システムテストの一部の実施だけを述べた論述が課題として挙げられています。設問アで対象を明確にし、設問イ・ウで自分が検討した内容と理由を説明する構成にします。
設問ア
「対象業務と情報システムの概要」に着目し、800字以内で、どのような業務を支えるシステムで、どの範囲の計画に自身が携わったかを明確にします。対象業務の流れ、主要な機能、業務サイクルや関連システムなどから、設問イ・ウの説明に必要な特徴を選んで記述します。ここで業務の特徴を示すと、後続の区分けや確認方法を採用した理由が伝わります。採点講評では、情報システムと対象業務の双方を正しく理解することが求められています。したがって、機能の羅列だけで終えず、その機能が業務でどう使われるかを説明することが大切です。字数の上限を踏まえ、計画の詳細は設問イ・ウに回します。
設問イ
「どのような区分けや配慮を行ったか」と「効率的に実施できると考えた理由」の両方に答えます。問題文では、業務システム単位、商品・サービスなどの事業範囲、日次・月次などの業務サイクルによる区分け、関連プロジェクトとの同期、非機能要件を確認するタイミングへの配慮が例示されています。これらを一律に列挙するのではなく、設問アの業務に合う実際の区分けや配慮を選び、その判断を説明します。800字以上1、600字以内では、主要な工夫ごとに、業務上の特徴や制約、計画した区分け・実施時期、その計画によって効率が上がる理由を順につなぐと具体性が出ます。例えば業務サイクルで区分けした場合には、日次・月次のどの処理をまとめ、そのまとめ方が準備や実施の手間をどう減らすと考えたかまで示します。採点講評では、商品・サービス・利用者・業務サイクルなど、業務の観点での区分けとその理由を具体的に述べた論述に言及しています。テストの実施記録だけで終わらず、自身が業務運用の確認に向けて計画した内容と理由を中心に記述します。
設問ウ
「どのような確認方法を検討し採用したか」と「採用した理由」に着目します。設問イの実施計画を踏まえて、何を確認するために、どのデータや出力を使い、何を基準に結果を判定する計画にしたかを説明します。問題文には、検証ツールによる要件との照合、本番データを投入した出力帳票と本番帳票との比較、ピーク時の負荷を擬似的に再現した処理能力の確認が例示されています。自身の経験に即して採用方法を具体化し、その方法が対象業務の結果確認を効率化できる理由を示します。600字以上1、200字以内では、確認対象、検討して採用した方法、照合・判定の基準、採用理由を重点的に記述します。例えば帳票比較なら、比較する帳票や項目を示し、業務上必要な結果を効率的に確認できると考えた理由につなげます。出題趣旨では結果を効率的に確認する方法の具体的な論述が求められ、採点講評の全問共通の指摘では、実施した事実だけでなく理由や検討の経緯を示すことが重視されています。方法名だけの記述ではなく、自身の判断が伝わる説明にします。
学習のポイント
業務の特徴からテスト計画を導き、実施上の工夫と結果確認方法を、それぞれの理由とともに説明する力を養いましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 システムアーキテクト試験 午後Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
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