SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アアクティビティ図
- イクラス図
- ウ状態マシン図
- エユースケース図
解き方のヒントを見る
図が表す対象を先に見極める
UMLの図は種類ごとに描く目的が異なります。図の名前を暗記で照合するのではなく、問われている内容がシステムのどの側面を描こうとしているのかを自分の言葉で言い表してから、各図の用途と対応づけて考えましょう。
この問題で問われていること
確認すべき観点は一つです。問われている対象が「何を描きたいのか」を言語化できているかどうか。図の名称の印象や見た目の似ている部分に引きずられず、その図を使う目的と照らし合わせて判断できるかが問われています。
視点
UMLは、一つのシステムを複数の視点から描き分けるための記法の集まりです。同じシステムでも、どの視点で切り取るかによって適した図が変わります。図ごとに「その図を見た人が何を理解できるのか」を一文で説明できるように整理しておくと、名称が似ていても混同しにくくなります。
確認ポイント
- 問われている内容が、システムのどの側面を伝えようとしているのかを一文で言えるか
- 図の名称の字面や見た目の印象だけで判断していないか
- その図を読んだ人が何を理解できるのかという目的の観点で照らし合わせたか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
業務要件定義で業務フローを表し、処理の分岐や並行処理、同期などを記述する目的には、処理の流れを表現できるアクティビティ図が適しています。
理由
アクティビティ図は、業務や処理を活動の流れとして表現するUML図です。処理の順序だけでなく、条件による分岐、複数処理の並行実行、処理の同期や合流も表せるため、業務フローの記述に適しています。
比較
クラス図はクラスの構造や関連、状態マシン図は対象の状態遷移、ユースケース図は利用者とシステム機能の関係を表します。いずれも業務処理の流れを中心に表す図ではないため、設問の目的とは異なります。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。アクティビティ図は、業務上の処理を活動の流れとして表し、条件による処理の分岐、複数処理の並行実行、処理の同期や合流を記述できる。したがって、業務フローを表現するという設問の要件に一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。クラス図は、システムを構成するクラスの属性や操作、クラス同士の関連など、静的な構造を表すための図である。業務フローにおける処理の順序、分岐、並行処理や同期を中心に記述する目的には適していない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。状態マシン図は、対象がイベントを受けたときにどの状態へ遷移するかを表す図である。特定の対象の状態変化を整理する用途が中心であり、業務全体の処理手順や並行する業務の流れを記述する図とは役割が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。ユースケース図は、利用者や外部システムなどのアクターと、システムが提供する機能との関係を表す図である。業務でどの処理が順に進み、どこで分岐・並行・同期するかという詳細な処理フローを表す用途ではない。
学習のポイント
UML図は、表現対象と利用目的を対応させて覚えましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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