SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

アジャイル開発手法の一つであるスクラムを適用したソフトウェア開発プロジェクトにおいて,KPT 手法を用いてレトロスペクティブを行った。KPT における三つの視点の組みはどれか。

選択肢

  1. ア
    Kaizen, Persona, Try
  2. イ
    Keep, Problem, Try
  3. ウ
    Knowledge, Persona, Test
  4. エ
    Knowledge, Practice, Team
解き方のヒントを見る

振り返り手法の視点を整理する

スクラムの振り返りでは、チームの活動を複数の視点に分けて見直す手法が使われます。手法ごとに視点の数や名称、並び順が異なるため、手法名とそれを構成する視点の組合せを正確に対応付けて理解しているかを確かめましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、ある振り返り手法がどのような視点の組で構成されているかという知識です。各視点が活動のどの側面に目を向けるものなのかを意識しながら、手法名と視点名の対応を思い出して検討することが大切です。

視点

振り返りは、一定期間の活動を見直して次の改善につなげるための場です。観点を決めずに話し合うと意見が散らばりやすいため、あらかじめ複数の視点を設けて意見を分類する手法が用いられます。手法ごとに視点の立て方は異なるので、名称の印象だけで判断せず、それぞれの視点が何を問いかけているのかを自分の言葉で説明できるか確かめると整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 手法名を見たとき、それを構成する視点をすべて挙げられるか
  • 各視点が活動のどの側面を問いかけるものかを説明できるか
  • 似た名称や似た目的の別手法の視点と混同していないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

KPTはスクラムのレトロスペクティブで用いられる振り返りの手法で、継続したいこと、問題点、次に試すことという三つの観点から活動を整理します。

理由

KPTはKeep、Problem、Tryの頭文字を取った名称です。継続したい点、問題や課題、次に試す改善策を整理することで、チームの経験を次の行動に結び付けます。

比較

PersonaやKnowledgeなどは別の文脈で使われる用語であり、KPTを構成する観点ではありません。スクラムのレトロスペクティブでは、活動を振り返って改善策を明確にすることが重視されます。

選択肢ア

これは不正解だよ。KPTはスクラムのレトロスペクティブで、活動を振り返るための三つの観点を表す略語です。この組合せは、改善を意味する語と利用者像を表す語を含んでおり、KPTの定義に対応していません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。KPTは、継続したい点を表すKeep、問題や課題を表すProblem、次に試す改善策を表すTryの頭文字です。スプリントなどの活動を振り返り、次の行動につなげる観点の組合せになっています。

選択肢ウ

これは不正解だよ。この組合せに含まれるKnowledgeやPersona、Testは、知識、利用者像、テストを示す一般的な用語ですが、KPTの三つの観点を構成する語ではありません。レトロスペクティブの分類名として一致しません。

選択肢エ

これは不正解だよ。Knowledge、Practice、Teamはいずれも開発やチーム活動で使われる語ですが、KPTの略語として定義された三つの視点ではありません。振り返りで継続点・問題点・試行を整理する枠組みと合致しません。

学習のポイント

アジャイル開発における振り返りと改善活動の基本用語を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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