SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア1、000
- イ1、500
- ウ2、000
- エ2、250
解き方のヒントを見る
定義と分母をそろえて比率を読む視点
比率を考えるときは、何を数えているのか、どの集団を分母にしているのか、観測の条件や期間がそろっているかを確認し、用語の定義と比較の前提を同じ基準で整理してから判断しましょう。
この問題で問われていること
数値そのものを先に計算するのではなく、対象となる欠陥や検出結果の範囲と、比率がどの母集団を基準にしているかを対応づけ、同じ条件で比較できるかに注目しましょう。
視点
比率は、分子と分母が表す対象の関係を確認して初めて意味づけできます。検出対象の範囲、数える単位、観測条件をそろえ、異なる基準が混ざっていないかを整理します。
確認ポイント
- 分子と分母が同じ基準の対象を表しているか確認する
- 観測期間や対象範囲が比較する値同士でそろっているか確認する
- 欠陥や検出結果を数える単位が途中で変わっていないか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
検査をしない場合は出荷後修理費だけを計上し、検査をする場合は検査費用、出荷前修理費、出荷後修理費を合計する。その差額が低減できる費用です。
検査なしの場合
故障品は500個×3%=15個。出荷後の修理費は15個×200万円/個=3、000万円となる。
検査ありの場合
検査費用は500個×1万円/個=500万円。検査で見つかる故障品は500個×2%=10個なので、出荷前修理費は10個×50万円/個=500万円。出荷後の故障品は500個×1%=5個として、修理費は5個×200万円/個=1、000万円。合計は500万円+500万円+1、000万円=2、000万円です。したがって、低減できる費用は3、000万円-2、000万円=1、000万円となる。
比較の要点
低減額は、検査後の費用そのものではなく、検査をしない場合の費用から検査をした場合の総費用を差し引いた差額です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。検査をしない場合は出荷後修理費が15個×200万円/個=3,000万円。検査をした場合は、検査費500万円、出荷前修理費500万円、出荷後修理費1,000万円で合計2,000万円となるため、3,000万円-2,000万円=1,000万円が低減額になる。
選択肢イ
これは不正解だよ。検査後の費用は、検査費500万円、出荷前修理費500万円、出荷後修理費1,000万円の合計2,000万円である。ここから検査費500万円を計上しないと1,500万円になるが、それは低減額ではなく、正しい費用内訳の一部を欠いた値である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。2,000万円は、検査を実施した場合の費用合計を表す。検査費500万円、出荷前修理費500万円、出荷後修理費1,000万円を足した値であり、検査をしない場合の3,000万円との差額である低減額とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。正しい検査後総費用は、500万円+500万円+1,000万円=2,000万円であり、検査なしとの差額は1,000万円である。2,250万円は、提示された発生率、個数、検査費、修理単価をそのまま適用した費用内訳からは得られず、条件の誤適用を具体的に確認できない値である。
学習のポイント
費用項目と発生率の適用対象を分けて、比較前後の総額を組み立てる問題です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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