SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア技術解
- イ検証
- ウ成果物統合
- エ要件開発
解き方のヒントを見る
活動の目的から所属する領域を考える
プロセス領域はそれぞれ達成すべき目的を持つ活動のまとまりです。個々のプラクティスが何を達成するための行為なのかを言葉にし、その目的が領域の名称や狙いと整合するかという一つの観点に絞って照らし合わせてみましょう。
この問題で問われていること
問われているのは用語の暗記よりも、各プラクティスが担う目的と、それを束ねる領域の目的との対応関係です。似た言葉が別の領域に現れることもあるため、表面の語句ではなく行為の狙いで判断する姿勢が大切です。
視点
CMMIでは、改善の対象となる活動が目的ごとにまとめられ、そのまとまりの中に目標とそれを達成する手段としてのプラクティスが置かれています。つまりプラクティスは単独で存在するのではなく、所属する領域の目標を実現するための具体的な行為として位置付けられます。対応を考える際は、ある行為を実施した結果として何が得られるのか、誰のどんな課題が解消されるのかを自分の言葉で要約し、それが領域全体の狙いの一部として自然に説明できるかを確かめるのが基本的な検討手順です。
確認ポイント
- そのプラクティスを実施した結果として何が得られるのかを、自分の言葉で一文に要約できるか
- 要約した目的が、対応付けようとしている領域の名称や狙いの一部として無理なく説明できるか
- 共通する語句に引きずられず、行為の狙いそのものに基づいて対応を判断しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
CMMI 1.3版の要件開発プロセス領域には、製品やサービスの運用の考え方と関連するシナリオを確立し、保守するプラクティスが含まれます。したがって正答はエです。
理由
運用の考え方やシナリオは、利用者・顧客の期待を明確化し、製品やサービスに必要な要求として定義・管理するための情報です。CMMI 1.3版では、この内容は要件開発の活動に位置付けられます。
比較
技術解は技術的な解決策の選択、検証は要求や成果物を満たしているかの確認、成果物統合は構成要素を組み合わせる活動です。いずれも運用シナリオを確立・保守する要求定義そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。技術解は、定義された要求を満たすための製品や構成要素の設計、技術選択、実装方針などを扱うプロセス領域です。運用の考え方や関連シナリオを要求として確立し保守する活動を直接示すものではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。検証は、作成した成果物や実装が指定された要求を満たしているかを確認する活動です。運用シナリオを整理して要求を定義・維持する段階とは目的が異なるため、この設問のプラクティスを含むプロセス領域には該当しません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。成果物統合は、個別に開発した構成要素を組み合わせ、統合された製品やシステムとして動作させる活動です。運用の考え方や関連シナリオを確立し保守する要求開発の活動とは対象と目的が異なります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。要件開発は、利用者や顧客のニーズ、想定される利用方法、運用の考え方などを明確化し、製品やサービスに必要な要求として定義するプロセス領域です。関連するシナリオを確立し保守するプラクティスもこの領域に含まれます。
学習のポイント
プロセス領域名と、そこに含まれる具体的プラクティスの対応を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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