SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成29年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

スパムメール対策として,サブミッションポート(ポート番号 587)を導入する目的はどれか。

選択肢

  1. ア
    DNSサーバにSPF レコードを問い合わせる。
  2. イ
    DNSサーバに登録されている公開鍵を用いて署名を検証する。
  3. ウ
    POP before SMTP を使用して,メール送信者を認証する。
  4. エ
    SMTP-AUTHを使用して,メール送信者を認証する。
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対策の目的と手段を切り分けて考える

スパム対策として導入される仕組みを学ぶときは、その仕組みが何を防ごうとしているのかという目的と、実現のための手段や付随して得られる効果とを区別して捉えることが大切です。何のための仕組みかを常に意識しましょう。

この問題で問われていること

ある仕組みを導入する理由を問われたときは、その仕組みがなければどのような問題が起きるのか、導入によって何が変わるのかを対比させて考えます。目的と、手段や副次的な効果とを混同していないかを確認しましょう。

視点

セキュリティ対策は、何を脅威とみなし、それをどの段階で抑えようとするのかによって性格が変わります。一つの仕組みが複数の効果を持つこともあるため、中心となる目的と付随的な効果を分けて整理すると理解しやすくなります。

確認ポイント

  • 導入前にどのような問題があったとされているのかを、自分の言葉で説明できるか確認する
  • その仕組みによって直接変わる点と、結果として付随的に得られる効果とを分けて整理する
  • 判断の根拠が、付随的な効果ではなく主目的についての理解に基づいているかを見直す
正解と解説を見る

正解

エ

解説

サブミッションポート587は、利用者がメールサーバを経由してメールを送信する際に、SMTP-AUTHなどで送信者を認証するために用いられる。これにより、送信サーバの不正利用や迷惑メール送信を抑制しやすくなる。

理由

ポート587は、メールソフトなどからメールサーバへ送信するためのサブミッション用ポートです。SMTP-AUTHによって正当な利用者であることを確認し、誰でも送信できる状態を避けることが、スパムメール対策につながる。

比較

SPFはDNSのレコードを利用して送信元ドメインの正当性を確認する仕組みであり、公開鍵による署名検証は電子署名の確認に関係する。POP before SMTPは旧来の認証方式で、587の導入目的としてはSMTP-AUTHによる送信者認証が適切です。

選択肢ア

これは不正解だよ。SPFはDNSサーバに登録されたSPFレコードを参照し、メール送信元として許可されたサーバかどうかを受信側などが確認する仕組みである。サブミッションポート587を導入して、利用者のメール送信時に認証する目的とは異なる。

選択肢イ

これは不正解だよ。DNSサーバに登録された公開鍵を使って署名を検証するのは、電子署名に基づいてメールの正当性や改ざんの有無を確認する仕組みに関する説明である。ポート587の主目的である送信者認証を表していない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。POP before SMTPは、メール受信のためにPOPで認証した後、その利用者に送信を許可する旧来の方式である。サブミッションポート587で用いる代表的な送信者認証方式そのものではなく、設問の目的とは一致しない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。SMTP-AUTHは、メールを送信する利用者をSMTPの通信時に認証する仕組みである。ポート587のサブミッションサービスと組み合わせることで、認証された利用者に送信を許可し、不正なメール送信やメールサーバの悪用を抑止できる。

学習のポイント

メール関連技術の役割と、送信者認証の位置付けを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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