SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア128ビット,192 ビット,256 ビットから選択する。
- イ256 ビット未満で任意に指定する。
- ウ暗号化処理単位のブロック長よりも32ビット長くする。
- エ暗号化処理単位のブロック長よりも 32ビット短くする。
解き方のヒントを見る
暗号規格の鍵長を整理する視点
共通鍵暗号の標準規格では、鍵の長さに関する取り決めが規格ごとに文書で定められています。記憶の曖昧さに頼らず、どの規格のどの項目を問われているのかを切り分け、鍵長という一つの観点に絞って整理することが検討の出発点になります。
この問題で問われていること
暗号方式の仕様にはビット数で表される値が複数登場します。問われているのが鍵の長さそのものなのか、別の単位で扱われる長さなのかを最初に見極め、観点を鍵長に一本化して検討することが重要です。
視点
標準規格は、方式の名称だけでなく、許容されるパラメータの範囲まで文書で固定しています。鍵長は総当たり攻撃への耐性に関わる値であり、一度に処理するデータの大きさとは別の概念として扱われます。規格ごとに定義が独立している点を意識し、方式名と数値の対応を曖昧な記憶で補わずに整理しましょう。
確認ポイント
- 問われている数値が鍵の長さを指すのか、それ以外の長さを指すのかを区別できているか
- 対象となる規格名と、その規格で定められた鍵長の範囲を正確に結び付けて把握しているか
- 別の暗号方式や以前の規格の仕様と混同していないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
AESの鍵長は、NISTが定めた仕様により複数の固定候補から選択します。任意長指定や、ブロック長との差分で決める条件ではありません。
理由
AESの鍵長は128ビット、192ビット、256ビットのいずれかです。したがって、規格に定められた三つの候補から選択するという説明が適切です。
比較
AESのブロック長は128ビットで固定されていますが、鍵長はブロック長との差によって決まるものではありません。また、256ビット未満で任意に設定する方式でもありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。AESの鍵長は、NISTの仕様で128ビット、192ビット、256ビットの三つが定められています。利用時にはこの中から一つを選択するため、規格上の条件を正しく表しています。
選択肢イ
これは不正解だよ。AESの鍵長は256ビット未満なら任意に指定できるわけではありません。例えば規格にない長さを自由に設定する方式ではなく、定められた候補の中から選ぶ条件になっています。
選択肢ウ
これは不正解だよ。AESでは鍵長を暗号化処理単位のブロック長より32ビット長くするという条件はありません。鍵長はブロック長との差ではなく、仕様で定められた候補から選択します。
選択肢エ
これは不正解だよ。AESでは鍵長を暗号化処理単位のブロック長より32ビット短くするという条件はありません。ブロック長と鍵長は別々に定められており、差分で鍵長を決めるものではありません。
学習のポイント
AESでは鍵長とブロック長を別の仕様として整理することが重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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