SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成29年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ソフトウェアパターンのうち,GoF のデザインパターンの説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    Java のパターンとして引数オブジェクト,オブジェクトの可変性などで構成される。
  2. イ
    オブジェクト指向開発のためのパターンとして生成,構造,振る舞いの三つのカテゴリで分類される。
  3. ウ
    構造,分散システム,対話型システム及び適合型システムの四つのカテゴリで分類される。
  4. エ
    抽象度が異なる要素を分割して階層化するための Layers, コンポーネント分割のための Broker などで構成される。
解き方のヒントを見る

パターンの適用範囲を見極める

設計上の工夫を分類するときは、名称の印象に頼らないことが大切です。その工夫がシステムのどの広さの判断に影響するのかという一つの観点に絞って整理すると、位置付けの違いを落ち着いて比べられます。

この問題で問われていること

問われているのは、個々の用語の暗記よりも、それぞれの考え方がどの範囲の設計判断を対象としているかを意識できるかどうかです。影響の及ぶ広さに注目し、自分の言葉で位置付けを説明できるか確かめましょう。

視点

設計の考え方は、扱う対象の広さによって位置付けが変わります。ある判断がどの範囲にまで影響を及ぼすのかを自分で問い直すと、似た言葉どうしでも役割の違いを落ち着いて整理しやすくなります。

確認ポイント

  • その考え方が影響を及ぼす範囲の広さを、自分の言葉で説明できるか
  • 名称の響きではなく、対象とする設計判断の広さを基準に比べているか
  • 範囲の観点で整理した位置付けが、問われている内容と対応しているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

GoFのデザインパターンは、オブジェクト指向設計で繰り返し現れる問題への解決策を整理したもので、生成、構造、振る舞いの三分類で体系化される。

理由

GoFのデザインパターンは、オブジェクト指向開発で利用される代表的な設計パターンを、オブジェクトの生成に関するもの、クラスやオブジェクトの構造に関するもの、相互作用や責務に関するものという三つのカテゴリで整理している。

比較

他の選択肢は、Java固有のパターン、分散システムなど別の分類体系、またはアーキテクチャパターンの例を説明しており、GoFのデザインパターン全体の分類としては適切でない。

選択肢ア

これは不正解だよ。引数オブジェクトやオブジェクトの可変性は、Javaで用いられる特定のパターンや設計上の観点を示す説明であり、GoFのデザインパターンを全体として整理する分類方法ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。GoFのデザインパターンは、オブジェクト指向開発における設計上の問題を扱い、パターンを生成、構造、振る舞いの三つのカテゴリに分類して整理している。

選択肢ウ

これは不正解だよ。構造、分散システム、対話型システム、適合型システムという四分類は、GoFのデザインパターンで用いられる三分類とは異なるため、この設問の説明として適切ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。LayersやBrokerは、抽象度の異なる要素の階層化やコンポーネント間通信を扱うアーキテクチャパターンの例であり、GoFのデザインパターンの分類を説明したものではない。

学習のポイント

GoFの三分類と、他のパターン体系との違いを区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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