SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アハードウェアとソフトウェアの切分けをシミュレーションによって十分に検証し,その後もシミュレーションを活用しながらハードウェアとソフトウェアを並行して開発していく手法
- イハードウェアの開発とソフトウェアの開発を独立して行い,それぞれの完了後に組み合わせて統合テストを行う手法
- ウハードウェアの開発をアウトソーシングし,ソフトウェアの開発に注力することによって,短期間に高機能の製品を市場に出す手法
- エハードウェアをプラットフォーム化し,主にソフトウェアで機能を差別化することによって,短期間に多数の製品ラインアップを構築する手法
解き方のヒントを見る
開発手法の特徴を自分の言葉で確かめる
手法名から連想される印象ではなく、その手法が何を目的として生まれ、開発の進め方のどこを変えようとしているのかを自分で説明できるかを軸に、提示された各記述が手法の本質に沿っているかを一つずつ確かめましょう。
この問題で問われていること
この問題で問われているのは用語の暗記ではなく、協調設計という考え方がどのような課題意識から来ているかの理解です。目的と記述内容が整合しているかという一つの観点に絞って検討してください。
視点
開発手法を学ぶときは、名称・目的・効果を分けて整理すると混同を防げます。まず、その手法を使わない場合に開発でどんな困りごとが起きるかを考えます。次に、手法がその困りごとをどう和らげようとしているのかを自分の言葉でまとめます。そのうえで各選択肢の内容に向き合い、目的と結びつく内容か、別の手法の話や一般論が混じっていないかを確かめると、判断の軸がぶれにくくなります。
確認ポイント
- その手法を使わないと開発でどんな困りごとが生じるかを、自分の言葉で説明できるか
- 各選択肢の内容が、手法の目的と筋の通った関係にあるか
- 別の開発手法の話や、一般的な開発上の注意点と混同していないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
コデザインは、組込みシステムのハードウェアとソフトウェアの機能分担を検討し、シミュレーションで検証しながら、両者を並行して開発する手法です。
理由
ハードウェアとソフトウェアの切分けを早期に検討・検証し、その結果を反映しながら両者を並行開発することで、組込みシステム全体を協調して設計できます。
比較
開発を完全に独立させて最後に統合する方法や、外注・製品ラインアップ化を主眼とする方法は、ハードウェアとソフトウェアの協調設計というコデザインの説明には当たりません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。ハードウェアとソフトウェアの機能分担をシミュレーションで十分に検証し、その後もシミュレーションを活用しながら両者を並行して開発する流れは、協調設計を行うコデザインの特徴に合致しています。
選択肢イ
これは不正解だよ。ハードウェアの開発とソフトウェアの開発を独立して行い、それぞれの完了後に組み合わせて統合テストをする方法は、両者の関係を検証しながら並行して進めるコデザインとは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ハードウェアの開発をアウトソーシングし、ソフトウェアの開発に注力して短期間で高機能製品を市場に出すことは、開発の外部委託や事業上の狙いを述べたもので、コデザインの定義ではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。ハードウェアをプラットフォーム化し、主にソフトウェアで機能を差別化して製品ラインアップを増やす考え方は、製品展開や再利用に関する手法であり、協調設計を行うコデザインそのものではありません。
学習のポイント
コデザインでは、ハードウェアとソフトウェアの協調設計と並行開発が重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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