SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アオブジェクト図によって,インスタンスの静的なスナップショットが記述できる。
- イ単純な図形と矢印によって,システムのデータの流れが記述できる。
- ウパラメトリック図によって,モデル要素間の制約条件が記述できる。
- エ連接,反復,選択の記述パターンによって,ソフトウェアの構造を分かりやすく視覚化できる。
解き方のヒントを見る
モデルを捉える目的に着目する
まず、モデルを用いる目的に着目し、何を理解するための情報なのかを意識しましょう。用語の印象だけで判断せず、扱われている内容がその目的とどう関係するかを、自分の言葉で整理することが手掛かりになります。
この問題で問われていること
検討の軸は、モデルを用いる目的と、そこで扱う情報とのつながりです。個々の用語を覚えているかどうかよりも、その情報を取り上げる理由を説明できるかに注目し、目的に立ち返って考えてみましょう。
視点
モデルについて学ぶ際は、「何のためにこの情報に着目するのか」という問いを軸にしてみましょう。情報を取り上げる理由を、モデルを用いる目的と結び付けて整理することが、理解を深める手掛かりになります。
確認ポイント
- モデルを用いる目的を意識できているか
- 情報に着目する理由を目的と結び付けているか
- 目的と情報のつながりを自分の言葉で説明できるか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。SysMLでは、パラメトリック図によってモデル要素間の制約条件を記述できます。UMLとの関係や、ほかの表記法の説明との違いを区別する問題です。
理由
SysMLは、UMLを基にシステムのモデル化に向けて構成された言語です。パラメトリック図では、モデル要素間の制約条件を表現します。例えば、性能や物理量に関する数式とモデル要素の値を結び付け、システムが満たすべき関係を記述できます。したがって、ウが正解です。
比較
アはUMLのオブジェクト図の説明ですが、SysMLはオブジェクト図を採用していません。イはデータフロー図、エはNSチャートなどの構造化チャートの説明であり、これらもSysMLが採用する図ではありません。各説明がどの表記法に対応するかが、不正解を判断する根拠です。
選択肢ア
これは不正解だよ。オブジェクト図でインスタンスの静的なスナップショットを記述するのは、UMLの特徴である。SysMLはUMLを基にした言語だが、UMLの全ての図を採用しているわけではなく、オブジェクト図は採用していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。単純な図形と矢印でシステムのデータの流れを記述するという説明は、データフロー図(DFD)に対応する。DFDはSysMLで採用されている図ではない。SysMLでも情報の流れは表現できるが、それを理由にDFDをSysMLの図として扱うことはできない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。パラメトリック図はSysMLで用いる図であり、モデル要素間の制約条件を記述できる。例えば、複数の要素の数値的な関係を数式で表し、各要素の値を結び付けられる。システム全体の性能や物理的な条件をモデル化する際に役立つ。
選択肢エ
これは不正解だよ。連接・反復・選択の記述パターンでソフトウェアの構造を視覚化する説明は、NSチャートなどの構造化チャートに対応する。これらは処理の構造を表すための記法であり、SysMLで採用されている図ではない。
学習のポイント
SysMLが採用する図と、UMLや構造化分析・設計で使われる表記法との違いを整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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