SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア現行システムの内容,流れの調査及び課題の分析,抽出
- イシステム稼働時期の設定と全体開発スケジュールの作成
- ウシステム化の対象となる利害関係者の要件の抽出
- エシステム実現のための費用と実現時の効果の予測
解き方のヒントを見る
作業間の前提関係から順序を考える
企画に関わる作業の順序を整理するときは、名称の印象で並べるのではなく、ある作業が何を受け取り何を生み出すのかに注目し、前の成果が後の作業の前提になっているかという依存関係の一点から検討すると判断しやすくなります。
この問題で問われていること
各作業について、開始するために必要な情報や合意がどの作業で用意されるのかを確かめることが焦点です。入力となる成果物が先に存在しなければ成り立たない作業は、それを生み出す作業より後に置かれる、という関係で見比べましょう。
視点
プロセスを構成する作業は、それぞれが入力を受け取り、成果物を出力するひとまとまりとして捉えられます。順序を考える際は、作業名に含まれる語の抽象度や規模感で判断せず、ある作業の出力が別の作業の入力として使われているかという依存関係に着目します。依存の向きを一つずつ確かめれば、全体の並びは自然に定まります。
確認ポイント
- その作業を始めるために、どのような情報・方針・合意があらかじめ必要かを自分の言葉で言えるか
- その必要な情報や合意が、どの作業の成果として生み出されるのかを対応付けられるか
- 想定した並びで、後の作業が前の作業の成果を使う向きになっており、逆向きの依存が残っていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
システム化計画の承認後は、計画を実現するために、システム化の対象となる利害関係者を明確にし、その要件を抽出する作業を進める。したがって正解はウです。
理由
システム化計画の承認後には、計画の対象となる業務や関係者を踏まえ、利害関係者が求める事項を具体的な要件として整理する。これは後続の要件定義につながる作業です。
比較
現行システムの調査、開発スケジュールの作成、費用対効果の予測は、システム化計画を検討・策定する段階の作業です。承認後に行う要件抽出とは工程上の位置付けが異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。現行システムの内容や業務の流れを調査し、課題を分析・抽出する作業は、システム化計画を検討するための前段階に当たる。計画が承認された後に、利害関係者の要件を抽出する作業とは工程が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。システムの稼働時期を設定し、全体開発スケジュールを作成する作業は、実現可能性や計画の具体化を検討する段階の内容である。システム化計画の承認後に行う要件抽出そのものを示していない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。システム化計画の承認後は、計画の対象となる利害関係者を確認し、それぞれが求める事項を要件として抽出する。これは後続の要件定義に向けて、システム化の内容を具体化する作業である。
選択肢エ
これは不正解だよ。システム実現に必要な費用と、実現した場合の効果を予測する作業は、システム化計画の妥当性や投資効果を判断するための検討に当たる。したがって、承認後の要件抽出とは工程が異なる。
学習のポイント
計画立案と、承認後の要件定義に当たる作業の順序を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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