SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成27年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

BABOK では,要求をビジネス要求,ステークホルダ要求,ソリューション要求及び移行要求の4種類に分類している。ソリューション要求の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    経営戦略や情報化戦略などから求められる要求であり,エンタープライズアナリシスの活動で定義している。
  2. イ
    新システムへのデータ変換や要員教育などに関する要求であり,ソリューションのアセスメントと妥当性確認の活動で定義している。
  3. ウ
    組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり,要求アナリシスの活動で定義している。
  4. エ
    利用部門や運用部門などから個別に発せられるニーズであり,要求アナリシスの活動で定義している。
解き方のヒントを見る

要求分類の位置付けを見極める視点

要求の分類は、それぞれが何を表現するための分類なのかという役割で区別されます。用語の響きや日常的な意味から判断せず、各分類が答えようとしている問いを自分の言葉で確認してから、提示された内容と照らし合わせましょう。

この問題で問われていること

この問題で確認すべき観点は、各要求分類がどのような役割を担い、何を表現するために設けられているかという一点です。名称の印象ではなく、その分類が表す内容の性質を基準にして、問われている内容との対応を一つずつ検討してください。

視点

BABOKでは要求を複数の分類に整理し、それぞれに異なる役割を持たせています。学習するときは、各分類の定義文を丸暗記するだけでは不十分です。その分類が「何についての要求なのか」を自分の言葉で一文にまとめて説明できるようにしておきましょう。そうすると、名称が似ている分類同士や、日常語と重なる用語を取り違えにくくなります。

確認ポイント

  • 各分類が何を表現するために設けられているかを、自分の言葉で説明できるか
  • 名称の日常的な意味や印象だけで判断していないか
  • 問われている内容の性質が、どの分類の役割と対応するかを根拠をもって示せるか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ソリューション要求は、組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり、要求アナリシスの活動で定義される。したがってウが該当する。

理由

ソリューション要求は、業務やシステムが備えるべき機能要求と非機能要求を表します。設問では、これを要求アナリシスの活動で定義すると説明しているため、ソリューション要求の説明として適切です。

比較

経営戦略などから求められる要求はビジネス要求、利用部門などの個別ニーズはステークホルダ要求に当たる。一方、データ変換や要員教育は移行要求であり、選択肢イは活動の説明ではなく要求の種類が異なる点が誤りです。

選択肢ア

これは不正解だよ。経営戦略や情報化戦略などから求められる要求は、組織が達成したい目標や方向性を示すビジネス要求に当たる。ソリューション要求のように、システムが実現すべき機能要求や非機能要求を直接説明したものではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。新システムへのデータ変換や要員教育などに関する要求は、導入や移行を円滑に行うための移行要求に当たる。ソリューションのアセスメントと妥当性確認の活動で定義するという後半の説明は適切だが、要求の種類がソリューション要求ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求は、ソリューション要求に該当する。設問のBABOK体系では、これらは要求アナリシスの活動で定義されるため、要求の内容と定義活動の対応がともに適切である。

選択肢エ

これは不正解だよ。利用部門や運用部門などから個別に発せられるニーズは、関係者の要求を示すステークホルダ要求に当たる。要求アナリシスの活動で定義するという説明だけでソリューション要求になるわけではなく、要求の対象が異なっている。

学習のポイント

BABOKの要求分類と、それぞれを定義する活動の対応を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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