SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アa
- イb
- ウc
- エd
解き方のヒントを見る
測定活動が捉える対象を見極める
評価段階と測定活動を対応づける際は、名称の印象や言葉の似ている部分に頼らず、その測定活動が実際に何を観察・記録しているのかを一つの軸として丁寧に確かめることが、取り違えを防ぐ基本的な考え方になります。
この問題で問われていること
問われているのは、各段階の名前を覚えているかよりも、個々の測定活動が捉えている対象の性質を読み取り、それに見合う段階へ結び付けられるかどうかです。測定の対象に注目して判断します。
視点
教育訓練の効果測定モデルでは、評価を複数の段階に分けて整理します。段階と活動の対応を学ぶときは、個々の測定活動について「この活動で得られる情報は何についてのものか」を自分の言葉で言い直してみると、段階との結び付きを落ち着いて考えやすくなります。用語の響きや手段の名前だけで判断すると取り違えが起きやすいため、得られる情報の中身に目を向けることが大切です。
確認ポイント
- その測定活動が観察・記録している対象を、自分の言葉で言い換えられるか
- 活動の名称や手段の印象ではなく、得られる情報の中身をもとに判断しているか
- 捉えている対象と結び付けた段階が、自分の理解している各段階の考え方と矛盾していないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
カークパトリックモデルのレベル2は、教育訓練によって知識や技能が身に付いたかを測定する段階です。理解度確認テストと結果のフィードバックは、この学習成果の確認に該当する。
理由
レベル2(Learning)は、教育訓練の結果として受講者の知識や技能、理解度が向上したかを評価する段階です。理解度確認テストを実施し、その結果を受講者へフィードバックする活動は、学習内容の習得状況を直接確認しているため、レベル2に該当する。
比較
レベル1は訓練への反応、レベル3は学習後に職場で行動が変わったか、レベル4は行動による組織業績やROIなどの成果を評価する。したがって、アンケート、後日の活用状況確認、業績分析は、それぞれレベル2とは異なる評価対象です。
選択肢ア
これは不正解だよ。受講者にアンケートを実施して教育訓練プログラムの改善に活用する活動は、受講者が訓練をどう受け止めたか、満足したかといった反応を確認するものなので、レベル1(Reaction)に該当する。知識や技能の習得度を直接測定する活動ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。受講者に行動計画を作成させ、後日、新システムの活用状況を確認する活動は、訓練後に職場で学習内容を実際の行動へ移したかを評価するものである。これはレベル3(Behavior)の評価であり、理解度そのものを測るレベル2ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。受講者の行動による組織業績の変化を分析し、ROIなどを算出する活動は、教育訓練が組織の成果や投資効果に結び付いたかを評価するものである。これはレベル4(Results)に該当し、個人の学習到達度を確認する段階ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。理解度確認テストを実施し、テスト結果を受講者にフィードバックする活動は、教育訓練によって知識や技能が身に付いたかを確認するものである。これはカークパトリックモデルのレベル2(Learning)に該当する。
学習のポイント
4段階を、反応、学習、行動、成果の順に測定対象で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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