SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成26年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

内部設計書のデザインレビューを実施する目的として,最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    外部設計書との一貫性の検証と要件定義の内容を満たしていることの確認
  2. イ
    設計記述規約の遵守性の評価と設計記述に関する標準化の見直し
  3. ウ
    要件定義の内容に関する妥当性の評価と外部設計指針の見直し
  4. エ
    論理データ設計で洗い出されたデータ項目の確認と物理データ構造の決定
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レビュー活動の目的を捉える観点

レビュー活動について考えるときは、その活動で最終的に達成したいこと(目的)と、そのために取る進め方や副次的な効果(手段・結果)を区別して捉えることが大切です。問われている内容がどちらに当たるかを意識して検討しましょう。

この問題で問われていること

この問題で確認したいのは、ソフトウェア開発の各工程でレビューを行う理由そのものです。進め方の名称や形式にとらわれず、その活動が開発全体にどう貢献するのかという本来の狙いに立ち返って考えてみてください。

視点

ある活動の目的を見極めるには、「その活動がなければ何が困るか」を考える方法が役立ちます。一方で、実施の手順や運営の仕方などは、目的を実現するための手段です。それ自体が目的になるとは限りません。また、活動の結果として付随的に得られる効果と、主たる狙いとを混同しないことも重要です。目的・手段・付随効果の三つを分けて捉えると、判断の軸がぶれにくくなります。

確認ポイント

  • その活動を行わなかった場合に、開発のどの場面で何が困るのかを自分の言葉で説明できるか
  • 問われている内容が、活動の主たる狙いなのか、進め方や付随的な効果なのかを区別できているか
  • 工程の名称や手法の名前だけで判断せず、活動本来の狙いに照らして妥当かを確かめたか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

内部設計書のデザインレビューは、外部設計書との一貫性を確認し、要件定義の内容を満たしていることを確かめるために実施する。

理由

内部設計書のデザインレビューは、内部設計の内容が上位の外部設計書と一貫しているか、また要件定義の内容を満たしているかを確認するために行う。したがって、アが目的を最も適切に表している。

比較

イとウは規約・標準や上流の要件・指針の見直しに重点があり、エはデータ設計の具体的な作業を述べている。いずれも内部設計書レビューの目的としては範囲や焦点が異なる。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。内部設計書のデザインレビューでは、上位の外部設計書との一貫性を確認し、要件定義の内容を満たしているかを確かめる。内部設計の詳細だけでなく、上位成果物との整合性を確認する目的に合致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。設計記述規約の遵守性の評価や記述方法の標準化の見直しは、規約・標準そのものを点検する活動に近い。内部設計書のレビュー目的として中心となる、外部設計書との整合性や要件定義の充足確認を示していない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。要件定義の内容が妥当かどうかの評価や外部設計指針の見直しは、要件定義・設計方針の上流側を見直す内容である。内部設計書のデザインレビューの主目的である成果物間の整合性確認とは焦点が異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。論理データ設計で洗い出したデータ項目の確認と物理データ構造の決定は、データ設計の具体的な作業内容を示している。内部設計書をレビューする目的として、上位の外部設計書との一貫性や要件定義の充足を確認する説明にはなっていない。

学習のポイント

内部設計レビューの目的と、要件定義・外部設計との関係を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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