SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成26年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アJava のパターンとして引数オブジェクト,オブジェクトの可変性などで構成される。
- イオブジェクト指向開発のためのパターンとして生成,構造,振る舞いの3カテゴリから構成される。
- ウ構造,分散システム,対話型システム及び適合型システムの4カテゴリから構成される。
- エ抽象度が異なる要素を分割して階層化するための Layers,コンポーネント分割のための Broker などで構成される。
解き方のヒントを見る
パターンが扱う範囲の粒度に注目する
ソフトウェア開発で語られるパターンは、どれも「繰り返し現れる問題と解決の型」という点で共通しています。違いを見分けるには、そのパターンが開発対象のどの広さを相手にしているかを自分の言葉で言い直すことが手掛かりになります。
この問題で問われていること
問われているのは個々のパターンの細かな中身よりも、それが全体の中でどの位置を占めるかという整理です。各パターンが影響を及ぼす範囲の広さを一つの物差しとして並べ、互いの相対的な位置関係を確かめる姿勢が求められます。
視点
「パターン」という言葉は、同じ呼び名でも扱う対象の大きさがさまざまです。システム全体の骨組みに関わるものもあれば、ごく限られた部分の書き方に関わるものもあります。名前や用語の響きだけで判断すると混同しやすいため、「このパターンを適用したとき、影響が及ぶのはどこまでか」という一つの問いを立てて考えると整理しやすくなります。同じ物差しで複数のパターンを並べると、互いの関係が見えてきます。
確認ポイント
- そのパターンを適用したときに影響が及ぶ範囲が、全体なのか一部なのかを自分の言葉で説明できるか
- 複数のパターンを同じ「範囲の広さ」という物差しの上に並べて、相対的な位置を比べたか
- 名前や用語の印象ではなく、対象とする範囲の広さを根拠に位置付けを判断しているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
GoFのデザインパターンは、オブジェクト指向開発で利用される代表的な設計パターンを、生成・構造・振る舞いの三つのカテゴリに分類したものです。
理由
GoFのデザインパターンは、特定の言語の文法や一つのシステム分野に限定されず、オブジェクト指向設計における再利用可能な解決策を扱う。分類は、生成に関するパターン、クラスやオブジェクトの構造に関するパターン、相互作用や責務分担などの振る舞いに関するパターンの三つです。
比較
選択肢を判断するときは、分類名がGoFの三分類と一致しているかだけでなく、説明の対象がオブジェクト指向設計全般か、Java固有の慣用技法や別のシステムパターン体系かも確認する。
選択肢ア
これは不正解だよ。引数オブジェクトやオブジェクトの可変性という説明は、Javaに関するパターンや設計上の技法を示したものであり、GoFのデザインパターン全体を生成・構造・振る舞いに分類する説明ではない。対象範囲が限定されている点も異なる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。GoFのデザインパターンは、オブジェクト指向開発で繰り返し現れる設計上の問題への解決策を整理したもので、生成パターン、構造パターン、振る舞いパターンの三カテゴリから構成される。この分類がGoFの基本的な整理に一致する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。構造、分散システム、対話型システム、適合型システムという四分類は、GoFが用いる生成・構造・振る舞いの三分類とは異なる。分散や対話型など特定のシステム構成を中心にした説明であり、GoFの分類を表していない。
選択肢エ
これは不正解だよ。LayersやBrokerは、抽象度の異なる要素の階層化や、分散したコンポーネント間の連携を扱うパターンの例である。この説明はシステムアーキテクチャ寄りのパターン体系を示しており、GoFの生成・構造・振る舞いの三分類ではない。
学習のポイント
GoFの三分類と、他のパターン体系との対象範囲の違いを学ぶ。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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