SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

事業目標達成のためのプログラムマネジメントの考え方として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    活動全体を複数のプロジェクトの結合体と捉え,複数のプロジェクトの連携,統合,相互作用を通じて価値を高め,組織全体の戦略の実現を図る。
  2. イ
    個々のプロジェクト管理を更に細分化することによって,プロジェクトに必要な技術や確保すべき経営資源の明確化を図る。
  3. ウ
    システムの開発に使用するプログラム言語や開発手法を早期に検討することによって,開発リスクを低減し,投資効果の最大化を図る。
  4. エ
    リスクを最小化するように支援する専門組織を設けることによって,組織全体のプロジェクトマネジメントの能力と品質の向上を図る。
解き方のヒントを見る

管理の目的と範囲を見極める視点

マネジメントの考え方を問う問題では、記述が何を目的とし、どこまでを対象にし、何を基準に判断しているかを押さえることが大切です。用語の印象ではなく、その整合性に注目して検討しましょう。

この問題で問われていること

この問題で確かめたいのは、事業目標という上位の目的と、それを実現するための管理活動との関係を、記述がどのように位置付けているかという点です。目的と手段の対応が筋道立っているかを自分の言葉で説明できるか意識しましょう。

視点

マネジメントの考え方は、①何を目指すのか(目的)、②何を対象に含めるのか(範囲)、③何をもって達成とみなすのか(判断基準)の三点に分けて捉えると整理しやすくなります。記述の中でこれらが互いに矛盾していないか、また事業目標という出発点とつながっているかを確認してください。聞き慣れた用語が使われているかどうかではなく、三点の関係が筋道立っているかを確かめる姿勢が役立ちます。

確認ポイント

  • 記述が目指している目的は、事業目標とどのようにつながっているか
  • 記述が対象として含めている範囲は、その目的に照らして過不足がないか
  • 何をもって達成と判断するかが、目的や範囲と矛盾なく説明できるか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

プログラムマネジメントは、複数のプロジェクトを連携・統合し、相互作用による価値向上を通じて組織全体の戦略や事業目標の実現を図る考え方です。

理由

正答のアは、活動全体を複数プロジェクトの結合体として捉え、プロジェクト間の連携、統合、相互作用を通じて価値を高め、組織全体の戦略実現を図るとしている。これはプログラムマネジメントの考え方に合致する。

比較

イとウは個別プロジェクトの管理や開発技術の検討に関する内容であり、エはリスクを最小化するように支援する専門組織による能力・品質向上の内容です。いずれも複数プロジェクトを統合して事業目標を実現する説明ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。活動全体を複数のプロジェクトの結合体と捉え、プロジェクト間の連携、統合、相互作用を通じて価値を高め、組織全体の戦略の実現を図るという説明は、プログラムマネジメントの定義に合致している。

選択肢イ

これは不正解だよ。個々のプロジェクト管理を更に細分化し、必要な技術や経営資源を明確にする内容は、個別プロジェクトの計画・管理に関する説明である。複数プロジェクトの連携や統合によって事業目標を実現する考え方とは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。使用するプログラム言語や開発手法を早期に検討し、開発リスクを低減する内容は、システム開発における技術選定や開発計画の説明である。プログラムマネジメントの対象である複数プロジェクトの統合を示していない。

選択肢エ

これは不正解だよ。リスクを最小化するように支援する専門組織を設け、組織全体のプロジェクトマネジメント能力と品質を高める内容は、プロジェクト管理を支援する組織の説明である。複数プロジェクトを連携・統合して事業目標を実現する説明ではない。

学習のポイント

個別プロジェクト管理と、複数プロジェクトを対象とする全体管理を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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