SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

マッシュアップに該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    既存のプログラムから,そのプログラムの仕様を導き出す。
  2. イ
    既存のプログラムを部品化し,それらの部品を組み合わせて,新規プログラムを開発する。
  3. ウ
    クラスライブラリを利用して,新規プログラムを開発する。
  4. エ
    公開されている複数のサービスを利用して,新たなサービスを提供する。
解き方のヒントを見る

事例の中核行為と用語定義を照合

活用事例には複数の要素が含まれることが多いものです。事例の中心的な行為を一つ取り出し、それが用語の定義の核と一致しているかを照合すると、付随的な記述に惑わされにくくなります。

この問題で問われていること

問われているのは用語の名前ではなく、その用語が本来何を指すかという定義の核です。事例のうち主役となる行為や仕組みを特定し、その核と対応しているかどうかという一点に絞って確認することが求められます。

視点

開発手法の用語には、手法そのものを表す核となる考え方と、実践の場でよく一緒に見られる周辺要素があります。事例と照合するときは、周辺要素が似ているかどうかではなく、核となる考え方が事例の中心で実現されているかを基準にします。自分の言葉で用語の定義を一文にまとめ、事例の要点も一文に要約してから両者を突き合わせると、判断の軸がぶれにくくなります。

確認ポイント

  • 用語の定義を、周辺要素を除いて自分の言葉で一文に言い表せるか
  • 事例の中で目的として中心に置かれている行為や仕組みは何か
  • 事例の中心と用語の定義の核が、同じ対象について述べているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

マッシュアップとは、公開されている複数のサービスを組み合わせて、新たなサービスを提供する開発手法です。

理由

マッシュアップは、Web APIなどの公開された複数のサービスを組み合わせ、それぞれの機能を活用して新しいサービスを提供する考え方です。単一のプログラムやライブラリを利用するだけでは、マッシュアップとはいえない。

比較

既存プログラムの仕様を調べる行為はリバースエンジニアリングに関係し、既存部品やクラスライブラリの利用はソフトウェア再利用に関係する。複数の公開サービスを組み合わせる点がマッシュアップの特徴です。

選択肢ア

これは不正解だよ。既存のプログラムから、そのプログラムの仕様を導き出す行為は、内部の構造や動作を分析するリバースエンジニアリングに該当する。複数の公開サービスを組み合わせて新しいサービスを提供するマッシュアップとは目的が異なる。

選択肢イ

これは不正解だよ。既存のプログラムを部品化し、それらを組み合わせて新規プログラムを開発するのは、ソフトウェア部品の再利用やコンポーネント指向の開発に関する説明である。公開サービスを組み合わせるマッシュアップとは対象が異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。クラスライブラリを利用して新規プログラムを開発するのは、既存のクラスや機能を再利用する方法である。利用する対象がクラスライブラリ単体であり、複数の公開サービスを組み合わせて新サービスを提供するマッシュアップの説明ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。公開されている複数のサービスを利用し、それらの機能を組み合わせて新たなサービスを提供することは、マッシュアップの定義に合致する。既存サービスを組み合わせることで、単独のサービスにはない機能や価値を実現する。

学習のポイント

既存資産の再利用と、複数サービスの組合せによる新サービス化を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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