SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IT投資案件において,投資効果をPBP(Pay Back Period)で評価する。投資額が500のとき,期待できるキャッシュインの四つのシナリオa〜dのうち,最も投資効率が良いものはどれか。
シナリオa〜dについて,1年目から5年目までのキャッシュインを示す四つの表。
シナリオa〜dについて,1年目から5年目までのキャッシュインを示す四つの表。

選択肢

  1. ア
    a
  2. イ
    b
  3. ウ
    c
  4. エ
    d
解き方のヒントを見る

比較の前提条件をそろえる視点

複数の投資案を一つの指標で比べる問題では、各案の情報がどの時点・どの期間・どの単位で示されているかをそろえて読むことが大切です。比較の土台が一致しているかを確認してから判断に進みましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、同じ物差しで複数の案を並べたときの比較結果です。各案の前提条件(起点や期間の区切り、金額の扱いなど)が問いの中でどう定められているかを確かめ、同じ基準で読めているかに注意してください。

視点

投資効率を比べる指標は、投資と、その後に得られる効果との関係を一定のルールで表したものです。ルールが案ごとに異なる形で当てはめられると、比較の意味が失われます。まず問いが定めている条件を読み取り、すべての案に同じ扱いをしているかを点検する姿勢が基本になります。

確認ポイント

  • 各案で起点となる時点や期間の区切り方が、問いの中でどのように定められているかを確認する
  • 金額や効果の単位・扱い方を、すべての案で同じ基準に基づいて読めているかを確認する
  • 問いが何を優位とみなす比較を求めているかを読み取り、その基準から外れた判断をしていないかを確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

PBPでは、投資額500をキャッシュインの累積で回収するまでの期間を比較する。各シナリオを累積すると、dは1年目終了時点で300、2年目終了時点で500となり、2年目で投資額を回収できるため最も効率がよい。

理由

投資額500に対して、シナリオdは1年目の300単位と2年目の200単位を加えると、300単位+200単位=500単位となる。したがって、PBPは2年です。ほかのシナリオは2年終了時点で500単位に達しない。

比較

シナリオaは累積額が4年目に500単位を超え、bは3年目に600単位となる。cは4年目に600単位となる。dだけが2年目終了時点で投資額500単位に到達するため、回収期間が最短です。

選択肢ア

これは不正解だよ。シナリオaは、1年目から3年目までの累積キャッシュインが100単位+150単位+200単位=450単位で、投資額500単位に届かない。4年目の250単位を加えて初めて700単位となるため、PBPは4年であり、2年で回収できるシナリオより投資効率が低い。

選択肢イ

これは不正解だよ。シナリオbは、1年目と2年目の累積キャッシュインが100単位+200単位=300単位で、投資額500単位に達しない。3年目の300単位を加えると600単位となるため、PBPは3年であり、2年目に回収できる選択肢より遅い。

選択肢ウ

これは不正解だよ。シナリオcは、1年目から3年目までの累積キャッシュインが200単位+150単位+100単位=450単位で、投資額500単位を下回る。4年目の150単位を加えて600単位となるため、PBPは4年であり、最短の回収期間ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。シナリオdは、1年目のキャッシュイン300単位に2年目の200単位を加えると、300単位+200単位=500単位となる。投資額500単位を2年目終了時点で回収でき、ほかのシナリオよりPBPが短いので、最も投資効率が良い。

学習のポイント

PBPはキャッシュインの総額ではなく、投資額を回収するまでの期間で比較する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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