SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成23年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

要件定義フェーズにおいてBPMN(Business Process Modeling Notation)を導入する効果として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    業務の実施状況や実績を定量的に把握できる。
  2. イ
    業務の流れを統一的な表記方法で表現できる。
  3. ウ
    定義された業務要件からデータモデルを自動生成できる。
  4. エ
    要件をE-R図によって明確に表現できる。
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検討の目的と判断基準をそろえる

要件定義に関する判断では、何を確かめたいのかという目的と、その判断に用いる基準の対応に着目しましょう。期待や印象だけで結論を急がず、与えられた情報がその基準にどう関わるかを丁寧に整理します。

この問題で問われていること

この分野を検討するときは、判断の対象になっている目的を押さえ、その目的に沿う基準で考えているかを確認することが大切です。途中で別の期待や価値判断が入り込み、基準が変わっていないかにも目を向けましょう。

視点

目的と判断基準の対応を、検討の軸として整理します。判断に使う情報を扱う際も、目的に照らして意味を考え、基準を途中で変えていないか確かめましょう。

確認ポイント

  • 何を判断するための基準なのかを意識できているか
  • 判断基準が検討の目的に沿っているか
  • 考える途中で判断基準が変わっていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

BPMNは、要件定義で業務プロセスを図式化し、活動の順序や分岐などを共通の記法で関係者間に共有するために用いる。

理由

BPMNは、業務の活動、順序、分岐、連携などを表現するための記法です。要件定義では、関係者が業務プロセスを確認し、要求を具体化するために活用できる。

比較

実施状況や実績の定量的把握は測定・管理の仕組みに関係し、データモデルやE-R図はデータ構造の表現に関係する。これらはBPMNの主な導入効果とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。業務の実施状況や実績を定量的に把握するのは、実行後の業績測定や管理の仕組みに関する説明である。BPMNを要件定義で導入する効果として問われる、業務プロセスを記述する役割とは一致しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。BPMNは、業務プロセスの活動、順序、分岐、連携などを定められた記法で表現する。要件定義では、関係者が業務の流れを共通の形式で確認し、要求を具体化するために役立つ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。定義された業務要件からデータモデルを自動生成することは、BPMNを導入した効果として示されていない。BPMNの中心は業務プロセスの表現であり、データ構造の自動設計を直接行う記法ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。E-R図はエンティティ、属性、関連などのデータ構造を表すための図である。要件をE-R図によって明確に表現することはデータモデリングの説明であり、BPMNによって業務の流れを扱う効果とは異なる。

学習のポイント

業務プロセス表現と、実績測定やデータモデリングの役割を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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