SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アコミュニケーション図
- イコンポーネント図
- ウステートマシン図
- エユースケース図
解き方のヒントを見る
表現の目的を確かめる視点
設計に関する表現を扱うときは、細かな名称や見た目に注目する前に、その表現が何を伝えるために使われているかを整理しましょう。伝えたい内容を短く言い直すことが、検討の出発点になります。
この問題で問われていること
この分野を学ぶ際は、設計上の情報を表す目的に注目してください。扱う情報を増やすよりも、何を理解するための表現なのかを一文で整理し、その目的を途中で取り違えていないか確かめながら考えましょう。
視点
表現の目的を整理するときは、「これによって何を理解したいのか」と問い直してみましょう。覚えている名称だけで判断せず、伝えたい内容を自分の言葉で捉えることが学習の助けになります。
確認ポイント
- 何を伝えるための表現なのかを意識しているか。
- 表現の目的を自分の言葉で短く整理できているか。
- 考えている途中で、着目する目的が変わっていないか。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正解はアのコミュニケーション図です。オブジェクト間のつながりとメッセージのやり取りを表し、機能要求を実現するために各オブジェクトが担当する処理と協調の関係を示せます。
理由
コミュニケーション図は、オブジェクト間のつながりに沿って、やり取りされるメッセージを記述する図です。メッセージを受けてどのオブジェクトが処理を担当するかを表せるため、機能要求を実現するための各オブジェクトの作業分担を示すのに適しています。
比較
コンポーネント図はソフトウェアの構成要素と依存関係、ステートマシン図は対象の状態と遷移、ユースケース図は利用者などのアクタとシステムが提供する機能の関係を表します。設問が求めるオブジェクト間の作業分担には、コミュニケーション図が対応します。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。コミュニケーション図は、オブジェクト間のつながりと、そこで交換されるメッセージを表す図です。機能要求を実現する際に、各オブジェクトがどの処理を担当し、どの相手と協調するかを示せるので、設問の「作業分担」の記述に適しています。
選択肢イ
これは不正解だよ。コンポーネント図は、ソフトウェアを構成するコンポーネントと、その間の依存関係やインタフェースを表す図です。ソフトウェアの構成を示すのに適していますが、機能要求を実現する各オブジェクトの作業分担を記述する図としては適切ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ステートマシン図は、ある対象が取り得る状態と、イベントなどによって生じる状態の遷移を表す図です。対象の状態変化を記述するのに適していますが、機能要求を実現するための各オブジェクトの作業分担を示す目的には合いません。
選択肢エ
これは不正解だよ。ユースケース図は、システムが提供する機能を、利用者などのアクタとユースケースの関係で表す図です。利用者から見た機能要求を整理するのに適していますが、その機能を内部で実現する各オブジェクトの作業分担を記述する図ではありません。
学習のポイント
各図が表す対象を区別し、オブジェクトの作業分担とメッセージのやり取りを結び付けて理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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