SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成21年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問11

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

情報システムのアウトソーシングを説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    外部の企業に,情報システムの開発,運用,保守などに関するすべて又は一部の業務を委託すること
  2. イ
    情報システム部門を分離して子会社にし,親会社以外からの業務の委託を受けること
  3. ウ
    派遣契約をしている要員が,監督者の指示を受けて,情報システムの開発,運用,保守などに関する作業を実施すること
  4. エ
    ユーザ部門に,情報システムの運用,保守のすべて又は一部の業務を移管すること
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委託範囲の境界に着目して区別する

外部委託に関する用語は似た言葉が多く、名称の印象だけで判断すると取り違えやすい分野です。何を外部に任せ、何を自組織に残すのかという範囲の境界を一つの観点として整理し、提示された内容と照らし合わせて検討しましょう。

この問題で問われていること

この問題で問われているのは、外部委託の形態を名称ではなく中身で見分けられるかどうかです。委託先に任せる範囲と、委託元が引き続き担う範囲の境目がどこにあるかを、提示された各項目ごとに自分の言葉で言い直して確かめることが中心です。

視点

外部委託に関する調達・運用の形態は、何を外部に任せ、何を自組織に残すかによって呼び方が分かれます。用語の語感や略称から連想すると誤りやすいため、一つの形態について、委託先が担う部分と委託元が担う部分を線引きして捉える習慣をつけると整理しやすくなります。ここでは、その線引きの位置だけに注目して検討してください。

確認ポイント

  • 提示された内容のそれぞれについて、外部に任せている部分がどこまでかを自分の言葉で言い直せるか確認する
  • 同じく、自組織側に残っている責任や作業がどこからかを、任せている部分と対比させて確認する
  • 用語の名称から受ける印象ではなく、線引きの位置が記述内容と食い違っていないかを確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

情報システムのアウトソーシングとは、企業が情報システムの開発、運用、保守などの業務の全部または一部を、外部の企業へ委託することです。したがって、外部企業への業務委託を述べたアが該当します。

理由

アウトソーシングは、情報システムに関する業務を外部企業へ委託する形態です。対象は開発だけに限らず、運用や保守などの全部または一部を含みます。アはこの定義に一致します。

比較

派遣は要員の契約形態、子会社化は組織再編、ユーザ部門への移管は社内での業務移管です。いずれも外部企業へ業務を委託するアウトソーシングそのものとは異なります。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。情報システムの開発、運用、保守などに関する業務の全部または一部を、外部の企業へ委託することは、アウトソーシングの定義に一致する。自社内の業務を社外の企業に任せる点が根拠となる。

選択肢イ

これは不正解だよ。情報システム部門を分離して子会社にすることは、企業グループ内の組織再編に当たる説明である。親会社以外から業務を受けることも、親会社が外部企業へ業務を委託する定義そのものを示していない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。派遣契約の要員が監督者の指示を受けて作業することは、労働者派遣に関する説明である。外部企業へ情報システム業務そのものを委託するアウトソーシングとは、契約の対象と指揮命令関係が異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。ユーザ部門へ情報システムの運用や保守を移管することは、同じ企業内で担当部門を変更する業務移管である。社外の企業へ業務を委託するアウトソーシングとは、業務の移管先が異なる。

学習のポイント

外部委託、派遣、子会社化、社内部門への移管を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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