SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成21年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

共通フレーム2007によれば,システム化計画の立案よりも後のプロセスで実施するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    現行システムの内容,流れの調査及び課題の分析,抽出
  2. イ
    システム開発を担当する開発組織の編成方針と責任部署の決定
  3. ウ
    システム稼働時期の設定と全体開発スケジュールの作成
  4. エ
    システム化の対象となる業務要件の定義作業
解き方のヒントを見る

作業の入出力から順序を考える

作業の順序を整理するときは、名称の印象で並べるのではなく、各作業が何を前提として受け取り、何を成果として生み出すかに着目します。前提が揃っていない作業は先に行えない、という関係を一つずつ確かめる姿勢が役立ちます。

この問題で問われていること

確認すべき観点は一つ、作業どうしの依存関係です。ある作業の結果が別の作業を始めるための材料になっているかを見極めると、どちらが先に来るべきかを自分の言葉で説明できるようになります。

視点

共通フレームは、システムやソフトウェアに関わる作業を役割ごとに定義し、関係者が同じ言葉で話せるようにするための枠組みです。作業の並びを考えるときは、各作業を独立した箱として見て、箱から箱へ何が受け渡されるかを追うと整理しやすくなります。受け取るものが揃わなければ始められない作業は、それを生み出す作業より後になる、という考え方で筋道を立てます。

確認ポイント

  • 各作業が開始時に必要とする情報や決定事項は何かを、自分の言葉で書き出したか
  • その情報や決定事項がどの作業で生み出されるのかを対応づけたか
  • 名称が似ているかどうかではなく、受け渡しの向きで前後関係を確かめたか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

システム化計画の立案では、対象範囲や開発方針などを計画する。その後、対象業務に必要な機能や条件を具体化する要件定義へ進むため、業務要件の定義作業が該当する。

理由

システム化計画の立案より後の工程では、計画で定めた対象業務を実現するために、利用者や業務の要求を整理し、システム化の対象となる業務要件を定義する。したがって正解はエです。

比較

現行システムの調査・課題分析は計画立案の基礎資料を得る作業であり、開発組織や責任部署の決定、稼働時期や全体スケジュールの作成も、計画を具体化する段階の作業に当たる。

選択肢ア

これは不正解だよ。現行システムの内容や業務の流れを調査し、課題を分析・抽出する作業は、システム化の方向性や対象範囲を検討するための基礎情報を得る段階に位置付けられる。したがって、計画立案より後の作業ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。開発を担当する組織の編成方針や責任部署を決定する作業は、システム化計画を実行するための体制や役割を計画する内容である。業務要件を定義する後続工程の作業とは異なるため、該当しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。システムの稼働時期や全体開発スケジュールを作成する作業は、計画したシステムをいつ、どのように開発するかを定める計画段階の内容である。要件を具体化する後続工程の作業とはいえない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。システム化計画の立案後は、計画の対象となった業務について、必要な機能や条件を具体化していく。システム化の対象となる業務要件の定義作業は、この後続の要件定義に当たるため、設問の条件に合致する。

学習のポイント

共通フレームの工程順序と、計画作業から要件定義へ進む関係を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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