SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

平成26年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問27

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

コア技術の事例として適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    アライアンスを組んでインタフェースなどを策定し、共通で使うことを目的とした技術
  2. イ
    競合他社がまねできないような、自動車エンジンのアイドリングストップ技術
  3. ウ
    競合他社と同じ CPU コアを採用し,ソフトウェアの移植性を生かす技術
  4. エ
    製品の早期開発,早期市場投入を目的として,汎用部品を組み合わせて開発する技術
解き方のヒントを見る

中心的な役割から技術を考える

この問題では、個別の用語を知っているかだけでなく、技術がシステムやサービスの中心的な目的にどう関わるかを整理して考えます。説明の対象と役割の対応に注目しましょう。

この問題で問われていること

判断の軸を、技術名の印象ではなく、その技術が対象の仕組みの中で担う位置づけに一つだけ置きます。目的との関係を読み取り、説明の範囲を丁寧に確認してください。慎重に

視点

技術を整理するときは、名称や利用場面の連想だけで決めず、対象となる仕組みの目的と、そこに対する技術の役割を対応づけて捉えます。周辺的な利用例と中心的な関与を混同しないことが大切です。

確認ポイント

  • 説明が示す対象の目的と、技術が担う役割の結びつきを確認する。
  • 技術そのものの名称ではなく、説明全体が示す位置づけに注目する。
  • 中心的な関与かどうかを、利用場面の印象だけで判断しない。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

コア技術とは、企業が競争優位の源泉として保有し、他社が容易に再現・模倣できない中核的な技術です。したがって、独自性と模倣困難性を備える事例を選ぶ。

理由

コア技術は、企業独自のノウハウとして競争優位を支える中核的な技術を指します。他社が容易にまねできないことや、製品・事業の強みにつながることが重要です。

比較

共通利用を目的とする標準化、互換性を高める共通部品の採用、開発期間を短縮する汎用部品の活用は、それぞれ有用な考え方だが、コア技術とは区別される。

選択肢ア

これは不正解だよ。これは複数企業で共通利用するための標準化・協調に関する技術であり、特定企業だけの中核的な強みとはいえない。コア技術で重視される、企業固有の競争優位や他社による再現の難しさを示す内容ではないため、不適切である。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。競合他社が容易に再現できない自動車エンジンの技術は、企業独自のノウハウとして競争優位の源泉になり得る。単なる汎用技術や共通仕様ではなく、模倣されにくい中核的な技術を示しているため、コア技術の事例として適切である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。他社と同じCPUコアを採用してソフトウェアの移植性を高める内容は、共通化や互換性を生かす技術である。利用上の利点はあっても、企業固有の強みとして他社が模倣しにくい中核技術を示していないため、コア技術の事例には当たらない。

選択肢エ

これは不正解だよ。汎用部品を組み合わせて製品を早く開発し市場投入する内容は、開発期間の短縮や既存部品の活用に関する考え方である。効率化にはつながるが、特定企業の独自ノウハウとして模倣困難な技術を示していないため、コア技術とはいえない。

学習のポイント

コア技術と標準化・汎用化の違いを、競争優位の観点で見分ける。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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