PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和4年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア製品又はシステムが,それらを運用操作しやすく,制御しやすくする属性をもっている度合い
- イ製品若しくはシステムの一つ以上の部分への意図した変更が製品若しくはシステムに与える影響を総合評価すること,欠陥若しくは故障の原因を診断すること,又は修正しなければならない部分を識別することが可能であることについての有効性及び効率性の度合い
- ウ中断時又は故障時に,製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復元することができる度合い
- エ二つ以上のシステム,製品又は構成要素が情報を交換し,既に交換された情報を使用することができる度合い
解き方のヒントを見る
品質特性と副特性の関係を整理する
品質モデルでは、上位の品質特性がそれぞれ一つの観点を表し、副特性はその観点をより細かく測るための要素として位置づけられます。各副特性がどの観点を具体化したものかを、名称の印象ではなく意味から考えることが大切です。
この問題で問われていること
副特性を見たときに「それは利用者や運用者にとって何が満たされている状態を問うものか」を一言で言い換えます。その答えが、上位の品質特性が問う観点と一致しているかを確かめることに絞って検討します。
視点
品質モデルは、ソフトウェアの良さを複数の観点に分け、さらに各観点を測定・評価しやすい細かな要素に分解した階層構造です。副特性の名称には日常語が使われることが多く、言葉の響きだけで判断すると別の観点に引き寄せられがちです。「この副特性が低いと何が困るか」を自分の言葉で想像し、その困りごとがどの上位観点の欠如にあたるかを考えると、所属を論理的に判断しやすくなります。
確認ポイント
- 各副特性について、それが低いときに生じる困りごとを自分の言葉で一文にできるか
- その困りごとが、どの上位特性の観点の欠如として説明できるかを考えたか
- 名称の語感や似た日常語に引きずられず、意味の定義に基づいて判断しているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
JIS X 25010:2013の信頼性に関する品質副特性では、障害や中断が発生した場合でも、影響を受けたデータを回復し、システムを望ましい状態へ戻せる度合いを扱う。この説明に該当するのはウです。
理由
信頼性の回復性は、システムの中断時又は故障時に、直接影響を受けたデータを回復し、希望する状態へ復元できる度合いを示します。したがって、障害後のデータ回復と状態復元を説明するウが該当する。
比較
アは運用操作や制御のしやすさ、イは変更の影響評価や欠陥原因の診断など保守に関する性質、エは複数のシステムや構成要素間で情報を交換・利用できる性質を説明している。いずれも信頼性の回復性とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。記述は、製品又はシステムを運用操作しやすく、制御しやすくする属性の度合いを示している。これは利用者が操作する際の扱いやすさに関する説明であり、障害や中断の後にデータや状態を復元できる信頼性の回復性とは異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。記述は、意図した変更の影響を総合評価したり、欠陥や故障の原因を診断したり、修正箇所を識別したりする有効性及び効率性を示す。これは保守性に関する説明であり、障害後のデータ回復や状態復元を表していない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。記述は、中断時又は故障時に直接影響を受けたデータを回復し、システムを希望する状態へ復元できる度合いを示している。障害発生後にサービスやデータを回復する性質であり、信頼性の品質副特性である回復性の説明に一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。記述は、二つ以上のシステム、製品又は構成要素が情報を交換し、交換済みの情報を使用できる度合いを示している。これはシステム間の情報交換に関する互換性の説明であり、故障後の回復能力を示すものではない。
学習のポイント
品質副特性は、操作性・保守性・信頼性・互換性の対象と挙動を分けて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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