PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和4年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アX+Y+Z
- イ(X+Y+Z)/3
- ウ1/X+1/Y+1/Z
- エ1/(1/X+1/Y+1/Z)
解き方のヒントを見る
生産性の定義と単位を確かめる
工程ごとの生産性を扱う問題では、まず生産性という量が何を何で表したものか、その単位は何かを自分の言葉で確認することが出発点になります。定義に立ち返ると、工程をまとめたときに何を集計すべきかを落ち着いて考えられます。
この問題で問われていること
この問題で確認すべき観点は一つ、生産性の定義と単位です。各工程の値が同じ単位・同じ基準で表されているか、また開発全体という範囲に広げたとき、その定義の分子と分母がそれぞれ何に当たるかを意識して検討してください。
視点
生産性は、成果の量と、それに要した資源の量との関係を表す指標です。成果を何で数えるか、資源を何で数えるかによって単位が決まります。複数の工程を一つの範囲として扱うときも、この定義そのものは変わりません。数値を組み合わせる前に、定義と単位が一貫しているかを確かめる習慣が、この分野を学ぶうえでの基本になります。
確認ポイント
- 生産性という指標が、何の量を何の量に対して表したものかを言葉で説明できるか
- 各工程の値の単位や基準が同じか、異なる場合は何が異なるかを把握したか
- 開発全体という範囲では、定義に当てはまる成果と資源がそれぞれ何になるかを意識したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
工程を順番に実施する場合、各工程の生産性を直接加算することはできません。1ステップ当たりの各工程の工数を合計し、その逆数を取ることで、全体の生産性を求められます。
理由
X、Y、Zはそれぞれステップ/人月なので、各工程で1ステップを処理する工数は1/X、1/Y、1/Z人月/ステップです。工程は順番に実施されるため、1ステップに必要な全工数は1/X+1/Y+1/Z人月/ステップとなります。したがって、全体の生産性はその逆数で表されます。
単位の確認
求める全体の生産性の単位はステップ/人月です。個別の生産性を足すだけの式は工程間の工数を表せず、工数を合計しただけの式は単位が人月/ステップのままです。工程全体の処理能力に戻すには、合計工数を逆数にする必要があります。
選択肢ア
これは不正解だよ。X+Y+Zは、各工程の生産性を直接加算しています。しかし、設計・製造・試験を順番に行う場合、必要な人月は各工程の生産性ではなく、その逆数を基に考えます。この式は単位上はステップ/人月でも、工程を連続して実施するための合計工数を表していません。
選択肢イ
これは不正解だよ。(X+Y+Z)/3は、三つの生産性の算術平均です。これは各工程の値を平均した指標にすぎず、工程を一連に実施する際に必要な人月を反映しません。工程ごとの処理に要する時間が異なる条件では、全体の生産性をこの平均で表すことはできません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。1/X+1/Y+1/Zは、各工程で1ステップを処理するための工数を合計した式です。そのため単位は人月/ステップとなり、設問が求める生産性の単位であるステップ/人月とは逆になります。全体の生産性を表すには、この合計工数をさらに逆数にする必要があります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。各工程の生産性がX、Y、Zステップ/人月なので、各工程で1ステップに要する工数はそれぞれ1/X、1/Y、1/Z人月/ステップです。順番に行う工程の工数を合計し、その逆数を取ると、単位がステップ/人月に戻り、全体の生産性を表せます。
学習のポイント
生産性の合成では、逆数で工数に変換してから合計する考え方を身に付けます。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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