PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和4年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問2
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア組織のニーズ,目標ベネフィットなどを記述することによって,プロジェクトの目標について,また,プロジェクトがどのように事業目的に貢献するかについて明確にした文書
- イどのようにプロジェクトを実施し,監視し,管理するのかを定めるために,プロジェクトを実施するためのベースライン,並びにプロジェクトの実行,管理,及び終結の方法を明確にした文書
- ウプロジェクトの最終状態を定義することによって,プロジェクトの目標,成果物,要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを明確にした文書
- エプロジェクトを正式に許可する文書であって,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書
解き方のヒントを見る
立上げ段階の文書の位置付けを整理
プロジェクトの初期に扱われる文書は、それぞれ作られる目的や使われる場面が異なります。文書名の印象で判断せず、その文書が何のために作られ、後の活動でどう使われるのかという流れの中で位置付けを考えることが大切です。
この問題で問われていること
問われているのは、個々の文書を単独で覚えているかではなく、プロジェクトの進行の流れの中で、その文書がどの時点で必要になり、何を受け取り、何を後の作業へ渡すのかを筋道立てて説明できるかという点だと捉えましょう。
視点
プロジェクトマネジメントでは、多くの文書が、あるプロセスの成果物として作られ、別のプロセスの入力として使われます。一つの文書を理解するときは、名称や記載項目を個別に覚えるより、前後のプロセスとのつながりを意識するほうが整理しやすくなります。つながりとは、その文書が作られる前に何が決まっている必要があるか、そして作られた後にどの活動の拠り所になるかということです。この流れを押さえると、似た名前の文書や、同じ時期に登場する文書の違いも区別しやすくなります。
確認ポイント
- その文書が作られる時点で、すでに決まっている事柄と、まだ決まっていない事柄は何かを考える
- その文書が作られた後、どの活動がそれを拠り所として進むのかを考える
- 文書の名称から受ける印象と、流れの中で果たす役割とを分けて捉えられているかを確かめる
正解と解説を見る
正解
エ
解説
プロジェクト憲章は、プロジェクトを正式に許可し、プロジェクトマネージャを特定するとともに、責任と権限、ビジネスニーズ、目標、期待される結果などを明確にする文書です。
理由
プロジェクト憲章は、プロジェクトの存在を正式に認める文書です。プロジェクトマネージャを任命し、その責任と権限を明確にするほか、ビジネスニーズ、目標、期待される結果など、プロジェクトを開始する根拠を示します。
比較
組織のニーズや事業目的への貢献を扱う説明、実施・監視・管理の方法を定める説明、プロジェクトスコープを明確にする説明は、それぞれ関連する別の文書や活動の特徴を示しています。プロジェクト憲章の中心は正式な承認です。
選択肢ア
これは不正解だよ。組織のニーズや目標、ベネフィットを記述し、プロジェクトが事業目的にどう貢献するかを明確にするという説明は、事業上の目的や価値を整理する文書の特徴です。プロジェクトを正式に許可し、責任と権限を定める文書の説明としては不十分です。
選択肢イ
これは不正解だよ。プロジェクトの実施、監視、管理の方法やベースライン、実行・管理・終結の方法を明確にする説明は、プロジェクトをどのように進めるかを定める計画の特徴です。開始を正式に承認するプロジェクト憲章の中心的な役割とは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。プロジェクトの最終状態、目標、成果物、要求事項、境界を定義する説明は、プロジェクトスコープを明確にする文書の特徴です。プロジェクトの範囲を定めることと、プロジェクト自体を正式に許可することは役割が異なります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。プロジェクトを正式に許可し、プロジェクトマネージャを特定して責任と権限を明確にし、ビジネスニーズ、目標、期待される結果などを示す文書は、プロジェクト憲章の説明に合致します。プロジェクト開始の根拠を明らかにする点も重要です。
学習のポイント
プロジェクト憲章と、プロジェクト計画書やスコープ定義書の役割の違いを整理して覚えましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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