PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アAES
- イElGamal 暗号
- ウRSA
- エ楕円曲線暗号
解き方のヒントを見る
分類の基準を先に定めて当てはめる
暗号アルゴリズムを区別するときは、名前の印象や知名度で判断せず、どの観点で方式を分けているのかを先に自分で言語化し、その一つの基準に照らして各アルゴリズムを当てはめていく姿勢が大切です。
この問題で問われていること
問われているのは個々のアルゴリズムの細かな仕組みではなく、方式分類という枠組みの中でそれぞれがどこに位置づくかを判断できるかどうかです。分類軸を取り違えないことが検討の中心になります。
視点
暗号技術の分類には、何を基準に方式を分けるかという軸があります。検討の前に、その軸が何かを自分の言葉で説明できるか確かめましょう。軸があいまいなままだと、似た名称や同じ用途で使われる技術につられて誤りやすくなります。学習した知識を思い出すときも、アルゴリズム名と分類を丸暗記で結び付けるのではなく、基準のどこに当てはまるから分類されるのかという根拠と一緒に整理しておくと、判断がぶれにくくなります。
確認ポイント
- 問題が求めている分類の軸は何かを、自分の言葉で一文にまとめられるか
- 各アルゴリズムを、その同じ一つの軸だけで判断しているか(用途や名称の印象と混同していないか)
- 判断の根拠を、覚えた対応関係ではなく分類軸に照らした理由として説明できるか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同じ秘密鍵を使用する暗号方式です。選択肢の中ではAESが該当し、ほかは公開鍵暗号方式に分類されます。
理由
AESは、暗号化と復号に同じ秘密鍵を用いる共通鍵暗号方式です。処理が高速で、大量データの暗号化に適しています。一方、鍵を安全に共有する必要があります。
比較
ElGamal暗号、RSA、楕円曲線暗号は、公開鍵と秘密鍵を使い分ける公開鍵暗号方式です。したがって、共通の秘密鍵だけで暗号化と復号を行う方式を問う設問には該当しません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。AESは、暗号化と復号の両方で同じ秘密鍵を使用する共通鍵暗号方式である。処理速度が比較的速く、大量のデータを効率よく暗号化できる一方、通信相手との間で秘密鍵を安全に共有する必要がある。
選択肢イ
これは不正解だよ。ElGamal暗号は、公開鍵と秘密鍵を使い分ける公開鍵暗号方式である。暗号化に公開鍵を利用し、復号には対応する秘密鍵を利用するため、暗号化と復号に同じ秘密鍵を使う共通鍵暗号方式には分類されない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。RSAは、公開鍵と秘密鍵の組を用いる代表的な公開鍵暗号方式である。暗号化と復号で異なる鍵を使い分ける仕組みなので、同一の秘密鍵を共有して利用する共通鍵暗号方式ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。楕円曲線暗号は、楕円曲線上の数学的性質を利用した公開鍵暗号方式である。公開鍵と秘密鍵を使い分けるため、暗号化と復号に同じ秘密鍵を使用する共通鍵暗号方式には該当しない。
学習のポイント
共通鍵暗号と公開鍵暗号を、使用する鍵の関係で分類する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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