PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア通信路の途中でパケットの内容を改ざんする攻撃であり,その対策としては,ディジタル署名を利用して改ざんを検知する。
- イディスプレイなどから放射される電磁波を傍受し,表示内容を解析する攻撃であり,その対策としては,電磁波を遮断する。
- ウマクロマルウェアを使う攻撃であり,その対策としては,マルウェア対策ソフトを導入し,最新のマルウェア定義ファイルを適用する。
- エ無線LANの信号を傍受し,通信内容を解析する攻撃であり,その対策としては,通信パケットを暗号化する。
解き方のヒントを見る
手口の成立条件と対策の作用点を対応させる
情報漏えい攻撃への対策を考えるときは、まず攻撃が成り立つために必要な条件を自分の言葉で整理し、その条件のどこを断つ対策なのかを確かめます。一般的に有効そうな対策でも、別の脅威に向けたものであれば対応関係は成り立ちません。
この問題で問われていること
問われている攻撃について、攻撃者が何を利用し、どの経路で情報を得るのかを整理します。そのうえで、示されている対策がその利用点や経路に直接働きかけるものかどうかを、一つずつ照らし合わせることが検討の中心です。
視点
手口と対策の対応を整理する問題では、対策の名前や一般的な評判で判断すると誤りやすくなります。攻撃には、それが成功するために欠かせない前提や弱点があります。対策とは、その前提を取り除く、弱点を塞ぐ、または悪用されても被害が広がらないようにする働きのことです。したがって、攻撃側の成立条件と対策側の作用点を並べて書き出し、両者が同じ箇所を指しているかを確認するのが基本の手順です。セキュリティ全般として正しい内容でも、作用点が別の攻撃に向いていれば、ここで問われる対応関係にはなりません。
確認ポイント
- その攻撃が成功するために攻撃者が必ず必要とする前提や弱点を、自分の言葉で一文にまとめられているか
- 検討している対策が、攻撃のどの段階またはどの箇所に作用するのかを具体的に説明できるか
- その対策が別の種類の脅威に向けたものではなく、問われている攻撃の成立条件そのものに向いているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
テンペスト攻撃は、機器から意図せず放射される電磁波を傍受し、画面表示などの情報を推測・解析する攻撃です。対策として電磁波の遮断が適切です。
理由
テンペスト攻撃は、ディスプレイやケーブルなどから放射される電磁波を傍受し、そこに含まれる表示内容などを解析します。そのため、電磁波を遮断する対策が攻撃経路に直接対応します。
比較
パケット改ざんにはディジタル署名、マクロマルウェアにはマルウェア対策ソフト、無線通信の傍受には通信の暗号化が一般に対応します。これらはテンペスト攻撃の説明とは異なる脅威です。
選択肢ア
これは不正解だよ。通信路の途中でパケット内容を改ざんする攻撃は、通信データの完全性を脅かす攻撃です。ディジタル署名による改ざん検知という対策との組合せ自体は適切ですが、電磁波を傍受して情報を解析するテンペスト攻撃の説明ではありません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。テンペスト攻撃は、ディスプレイなどから放射される電磁波を傍受し、表示内容を解析する攻撃です。電磁波を遮断すれば、攻撃者が放射信号を取得する経路を妨げられるため、説明と対策が適切に対応しています。
選択肢ウ
これは不正解だよ。マクロマルウェアを使う攻撃は、悪意のあるマクロを実行させて端末やデータに影響を与える脅威です。マルウェア対策ソフトと定義ファイル更新はその対策ですが、電磁波の放射を傍受するテンペスト攻撃ではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。無線LANの信号を傍受して通信内容を解析する攻撃には、通信パケットの暗号化が対策になります。しかし、これは無線通信の盗聴に関する説明であり、機器から漏えいする電磁波を解析するテンペスト攻撃とは異なります。
学習のポイント
電磁波などの漏えい経路と、通信内容を守る対策を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針