PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問22
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア画期的なアイディアによって経済・社会に大きな変革をもたらすこと
- イコミュニケーションを通じて自ら問題を解決できる人材を育成すること
- ウ法令又は社会的規範を逸脱する行為を第三者などに知らしめること
- エリスクが発生したときの対処方法をあらかじめ準備しておくこと
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行動概念は目的と対象で捉える
技術者倫理の行動概念は、名称の響きや印象ではなく、その行動が何を目的として行われ、誰や何に向けられたものかという一つの観点で整理すると見分けやすくなります。問われている内容をこの観点に当てはめて検討しましょう。
この問題で問われていること
この問題で確認すべき観点は一つ、ある行動が何のために行われ、どの相手や範囲に向けられているかという『目的と対象』の組合せです。似た言葉に見えても、この組合せが異なれば別の概念として区別されます。
視点
倫理に関する行動を表す言葉には、字面が似ているものや抽象的なものがあります。そのため、名称だけで判断すると取り違えやすくなります。行動を『何を実現または防止しようとしているか』と『その働きかけが誰や何に及ぶか』の二面から言い換えてみると、概念同士の境界が見えてきます。知っている事例がある場合も、まずその事例の目的と対象を言葉にしてから照らし合わせると、判断がぶれにくくなります。
確認ポイント
- その行動が最終的に何を実現または防止しようとしているかを、自分の言葉で言い換えられるか
- その行動の働きかけが、誰や何に対して向けられているかを特定できているか
- 名称の印象ではなく、目的と対象の組合せが問われている内容と一致しているかを照らし合わせたか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ホイッスルブローイングとは、法令違反や社会的規範から逸脱する行為などを、組織外部を含む第三者へ知らせることです。
理由
ホイッスルブローイングは、組織内で行われている法令違反や社会的規範に反する行為を、第三者などに知らせる行為を指します。技術者倫理では、組織への忠誠だけでなく、社会や公益への責任も重視される。
比較
他の選択肢は、発明による社会変革、人材育成、リスク発生時の事前準備を説明しており、問題行為を第三者に知らせるというホイッスルブローイングの定義とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。画期的なアイディアによって経済・社会に大きな変革をもたらすことは、発明やイノベーションの説明である。法令又は社会的規範を逸脱する行為を第三者などに知らせるという、ホイッスルブローイングの説明には該当しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。コミュニケーションを通じて自ら問題を解決できる人材を育成することは、人材教育や組織内の能力開発に関する説明である。問題行為を第三者などに知らせるホイッスルブローイングとは目的と内容が異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。法令又は社会的規範を逸脱する行為を第三者などに知らしめることは、問題行為を社会に知らせて公益を守ろうとするホイッスルブローイングの説明に該当する。技術者倫理で扱われる代表的な行為である。
選択肢エ
これは不正解だよ。リスクが発生したときの対処方法をあらかじめ準備しておくことは、リスク対応計画や危機管理の説明である。法令又は社会的規範を逸脱する行為を第三者などに知らせる行為とは内容が異なる。
学習のポイント
技術者倫理における公益保護と問題行為の告発を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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