PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アシステム設計時に,システム稼働後の個人情報保護などのセキュリティ対策を組み込む設計思想のこと
- イシステムを構成する個々のアプリケーションソフトウェアを利用者が享受するサービスと捉え,サービスを組み合わせることによってシステムを構築する設計思想のこと
- ウシステムを利用する際にシステムの機能が利用者にもたらす有効性,操作性などに加え,快適さ,安心感,楽しさなどの体験価値を重視する設計思想のこと
- エ接続仕様や仕組みが公開されている他社のアプリケーションソフトウェアを活用してシステムを構築することによって,システム開発の生産性を高める設計思想のこと
解き方のヒントを見る
手法の目的から区別を考える
要件検討で使われるデザイン手法は名称が似ていても、何を明らかにするために使うのかが異なります。手法の名前や付随する言葉の印象ではなく、その手法が本来目指している目的に注目して、問われている概念と照らし合わせてみましょう。
この問題で問われていること
この問題で確認すべき観点は一つ、「その手法は要件検討のどの問いに答えるためのものか」です。手法の目的を自分の言葉で一文にまとめ、問題で示されている内容がその目的と一致しているかを確かめることに集中してください。
視点
デザイン手法は名称だけを覚えると混同しやすくなります。それぞれの手法を「何を明らかにするための手法か」という目的の一文で整理しておくと、似た手法どうしでも違いを見分けやすくなります。
確認ポイント
- 問題で扱われている手法の目的を、自分の言葉で一文にまとめられるか
- 名称や言葉の印象ではなく、その目的に照らして判断しているか
- まとめた目的と、問題で示されている内容が食い違っていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
UXデザインは、利用者がシステムを利用する際に得る有効性や操作性だけでなく、快適さ、安心感、楽しさなどを含む体験価値を重視する設計思想です。したがって、利用者の体験価値を説明しているウが適切です。
理由
UXはUser Experienceの略で、利用者がシステムやサービスを使う過程全体で得る体験を指します。要件検討では、機能が使えることだけでなく、操作のしやすさ、快適さ、安心感、楽しさなど、利用者が感じる価値も重視します。
比較
アはセキュリティ対策を設計に組み込む考え方、イはサービスを組み合わせて構築する考え方、エは公開された仕様のソフトウェアを活用して生産性を高める考え方です。いずれもUXの定義ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。個人情報保護などのセキュリティ対策を、システム設計時から組み込む説明になっています。これは安全性を確保するための設計上の考え方であり、利用者が得る快適さや安心感、楽しさなどの体験価値全体を重視するUXデザインの定義とは異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。個々のアプリケーションソフトウェアを利用者が享受するサービスと捉え、それらを組み合わせてシステムを構築する説明です。これはサービスを単位として構成する設計思想に関するもので、利用時の有効性、操作性、快適さなどの体験価値を重視するUXデザインとは異なります。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。システムの機能が利用者にもたらす有効性や操作性に加えて、快適さ、安心感、楽しさなどの体験価値を重視すると説明しています。利用者がシステムを使う際の体験全体に注目する内容であり、UXデザインの定義に合致します。
選択肢エ
これは不正解だよ。接続仕様や仕組みが公開された他社製アプリケーションソフトウェアを活用し、システム開発の生産性を高める説明です。これは既存ソフトウェアの活用や開発効率に関する考え方であり、利用者の体験価値を重視するUXデザインの説明ではありません。
学習のポイント
UXと、セキュリティ設計やサービス指向などの設計思想を区別して覚えましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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