PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア課題と欠陥のマネジメント上の手続き
- イ既存の施設や資本設備などのインフラストラクチャ
- ウステークホルダーのリスク許容度
- エ組織構造,組織の文化,マネジメントの実務,持続可能性
解き方のヒントを見る
組織内要素の分類を見極める観点
プロジェクトに影響する組織内の要素は、いくつかの区分に整理されます。各区分の名称だけで判断せず、その要素がプロジェクトにとってどのような位置付けにあるのかという一つの観点に絞って、区分の意味を自分の言葉で確かめながら検討しましょう。
この問題で問われていること
学習時は、分類名を暗記するより、ある要素がどの区分に属するかを判断する基準を一つ持つことが大切です。その基準を、示されている各要素に同じように当てはめ、判断が揺れる要素がないか一貫性を確かめてください。
視点
PMBOKでは、プロジェクトの外側からプロジェクトに作用する組織内の要素を、いくつかの区分に分けて扱います。区分の名称は似た印象を与えることがあるため、名称の響きや日常的な語感だけで判断すると混同しやすくなります。まず各区分がどのような考え方で分けられているのかを自分の言葉で説明できるようにしてください。そのうえで、個々の要素がプロジェクトにとってどのような位置付けにあるのかという一つの観点から当てはめていくと、判断の根拠が明確になります。
確認ポイント
- 各区分の名称ではなく、区分を分ける考え方そのものを自分の言葉で説明できるか
- 個々の要素が、プロジェクトにとってどのような位置付けにあるのかを一つの観点で捉えているか
- 同じ判断基準を示されたすべての要素に一貫して当てはめ、判断が揺れていないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
PMBOK第6版における組織のプロセス資産は、組織が過去の経験から蓄積し、プロジェクトで利用できる手順、方針、テンプレート、知識、記録などを指します。
理由
課題や欠陥を管理するための手続きは、組織が定めて蓄積し、各プロジェクトで参照・適用できる標準的な手順です。そのため、組織のプロセス資産に分類されます。
比較
施設や資本設備、ステークホルダーのリスク許容度、組織構造や文化などは、プロジェクトを取り巻く環境や組織の特性に当たります。プロジェクトが利用する手順や知識とは分類が異なります。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。課題や欠陥を管理するための手続きは、組織が標準化して蓄積し、複数のプロジェクトで参照・利用できる業務上の手順に当たります。したがって、組織のプロセス資産として扱われます。
選択肢イ
これは不正解だよ。既存の施設や資本設備などのインフラストラクチャは、プロジェクトが活動する際の物理的・組織的な環境に当たります。再利用する手順や知識ではないため、組織のプロセス資産とは分類されません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ステークホルダーのリスク許容度は、関係者がリスクをどの程度受け入れられるかという特性です。組織が蓄積した手順や記録ではなく、プロジェクトを取り巻く環境上の要素として扱われます。
選択肢エ
これは不正解だよ。組織構造、組織の文化、マネジメントの実務、持続可能性は、組織の置かれた環境や特性を表します。プロジェクトで参照する標準手順や知識などのプロセス資産とは異なる分類です。
学習のポイント
プロセス資産と組織体の環境要因を分類して覚えることが重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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