PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア与えられた問題に対して一つの正しい解決策を見つけるために,アイディア出しの段階で,テーマに制限を設けてアイディアが発散しないようにする手法
- イ本質的な問題がどこにあるのかを絞り込むために,利用者との対話よりも,過去のデータや経験を分析することを重視する手法
- ウ利用者の立場から問題解決に取り組む方法論であり,現場を観察することによって利用者を理解し,共感することから始め,問題定義,アイディア出し,試作,試行を繰り返す手法
- エ類似の問題が発生した場合に,迅速に解決策を探り当てるために,過去の問題とその解決策をナレッジデータベースとして蓄積する手法
解き方のヒントを見る
手法の出発点と目的を見極める
発想や開発の手法を区別するときは、名称の印象ではなく、その手法が何を起点に考え始め、何を得ることを目指しているかという一つの観点に絞って照らし合わせると、似た手法同士の違いを落ち着いて判断しやすくなります。
この問題で問われていること
この問題で問われているのは、デザイン思考を含む複数の手法について、それぞれが何を出発点として検討を進め、最終的に何を得ようとしているかを捉え、その違いに基づいて手法同士を区別できるかどうかという点です。
視点
発想手法や開発手法は、名前が似ていたり共通の用語を使っていたりすることがあります。それでも、検討を始めるきっかけや成果として求めるものは手法ごとに異なります。それぞれの手法について「何から始め、何を目指すのか」を自分の言葉で言えるようにしておくと、他の手法との境界が見えやすくなります。
確認ポイント
- 各手法が検討を始めるきっかけとして何を置いているかを、自分の言葉で説明できるか確認する
- 各手法が最終的に得ようとしている成果を、手法ごとに区別して捉えられているか確認する
- 用語や名称の印象だけで判断せず、出発点と目的の組合せが問われている内容と合っているか照らし合わせる
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
デザイン思考は、利用者の立場から課題を理解し、観察と共感を出発点として、問題定義、アイデア出し、試作、試行を反復する方法論です。
理由
スタンフォード大学ハッソ・プラットナー・デザイン研究所のデザイン思考は、利用者の立場から問題解決に取り組む方法論です。現場の観察によって利用者を理解し、共感することから始め、問題定義、アイデア出し、試作、試行を繰り返します。
比較
一つの解決策に早く絞ることや、利用者との対話より過去データを優先することは、利用者中心で発想を広げ、試行錯誤する考え方と一致しません。過去の解決策を蓄積するナレッジベースとも異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。この説明は、最初から一つの正しい解決策を見つけることを目的とし、アイデアが発散しないようテーマを制限しています。デザイン思考で重視される、利用者理解に基づく発想の展開や試作・試行による反復改善とは異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。この説明は、利用者との対話よりも過去のデータや経験の分析を重視しています。デザイン思考は、現場の観察や利用者への理解・共感を通じて本質的な課題を捉えるため、利用者との関わりを軽視する点が適切ではありません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。利用者の立場から問題解決に取り組み、現場の観察によって利用者を理解して共感することから始めています。その後、問題定義、アイデア出し、試作、試行を繰り返す流れも、デザイン思考の説明と一致します。
選択肢エ
これは不正解だよ。この説明は、類似問題への迅速な対応を目的に、過去の問題と解決策をナレッジデータベースへ蓄積する手法です。デザイン思考の中心である利用者の観察・共感や、試作と試行を繰り返すプロセスを説明していません。
学習のポイント
利用者中心の問題理解と、試作・試行を通じた反復的な改善に注目して学習しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針