PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア可用性を高めるために,ステートフルなインタフェースとする。
- イ業務からの独立性を確保するために,サービスの名称は抽象的なものとする。
- ウ業務の変化に対応しやすくするために,サービス間の関係は疎結合にする。
- エセキュリティを高めるために,一度提供したサービスの設計は再利用しない。
解き方のヒントを見る
設計方針と記述内容の整合を確かめる
サービス指向の設計で何を目的として部品を分け、どのような関係で組み合わせるかという前提を自分の言葉で整理し、その前提と問われている内容が矛盾していないかを一つずつ確かめる姿勢で取り組みましょう。
この問題で問われていること
留意点として挙げられている事柄が、設計の前提となる考え方から自然に導かれるものか、それとも前提と食い違う方向の主張になっていないかを、目的と手段の対応に着目して見極められるかが問われています。
視点
アーキテクチャの設計方針は、何を実現したいかという目的と、そのために採る構造上の工夫がセットになっています。留意点を考えるときは、その工夫がどの目的に対応するのかを言葉にしてみましょう。次に、目的に反する構造や運用を想定すると何が困るかを考えると、判断の軸が定まります。個々の用語を暗記するのではなく、目的と手段のつながりで捉えることが大切です。
確認ポイント
- 設計方針が何を実現するためのものかを、自分の言葉で一文にまとめられるか
- 問われている事柄が、その目的を支える方向か損なう方向かを区別して考えたか
- 用語の印象ではなく、目的と手段の対応関係を根拠に判断しているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
SOAでは、業務機能をサービスとして分割し、サービス間を疎結合にすることで、業務変更や個別サービスの変更に対応しやすくする。
理由
サービス間の関係を疎結合にすると、あるサービスの仕様変更や障害が他のサービスへ波及しにくくなり、業務の変化にも柔軟に対応できる。
比較
可用性にはステートレスな設計が有利であり、サービス名は業務内容を表す具体性が必要です。また、既存サービスは再利用することがSOAの利点です。
選択肢ア
これは不正解だよ。可用性を高めるためにステートフルなインタフェースとする、という関係が誤りである。ステートフルでは状態を保持するサーバに依存しやすく、障害時の引継ぎや負荷分散が難しくなるため、一般に可用性向上にはステートレスな設計が適している。
選択肢イ
これは不正解だよ。業務からの独立性を確保するためにサービス名を抽象的にする、という考え方が誤りである。サービス名は提供する業務機能を適切に表す必要があり、抽象的すぎる名称では責務や利用目的が分かりにくくなり、再利用や管理にも支障が生じる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。業務の変化に対応しやすくするためにサービス間の関係を疎結合にすると、各サービスの変更が他のサービスへ及ぼす影響を小さくできる。サービスを独立性の高い単位として設計できるため、SOAの適切な注意点である。
選択肢エ
これは不正解だよ。セキュリティを高めるために、一度提供したサービスの設計は再利用しない、という考え方が誤りである。SOAでは標準化したサービスを再利用することで開発効率や一貫性を高める。セキュリティは認証や認可などの適切な管理で確保する。
学習のポイント
SOAにおける疎結合とサービス設計の基本原則を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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