PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

新システムの受入れ支援において,利用者への教育訓練に対する教育効果の測定を,カークパトリックモデルの4段階評価を用いて行う。レベル1 (Reaction),レベル2 (Learning),レベル3 (Behavior),レベル4 (Results)の各段階にそれぞれ対応したa~dの活動のうち,レベル2のものはどれか。 a 受講者にアンケートを実施し,教育訓練プログラムの改善に活用する。 b 受講者に行動計画を作成させ,後日,新システムの活用状況を確認する。 c 受講者の行動による組織業績の変化を分析し,ROIなどを算出する。 d 理解度確認テストを実施し,テスト結果を受講者にフィードバックする。

選択肢

  1. ア
    a
  2. イ
    b
  3. ウ
    c
  4. エ
    d
解き方のヒントを見る

測定対象を見極めて段階と照らす

評価段階と測定活動の対応を考えるときは、活動の名称や手段の印象で判断しないことが大切です。その活動が実際に何を対象として捉えているかという一点に注目し、自分の言葉で言い直してから段階の考え方と照らし合わせましょう。

この問題で問われていること

この問題で確かめたいのは、各測定活動が捉えている対象を見分けられるかどうかです。測定の手段や名称といった表面的な情報に引きずられず、活動の結果として得られる情報が何を表しているかを基準に、段階との対応を検討してください。

視点

効果測定モデルの段階は、教育訓練の効果をどの側面から捉えるかを区別するための枠組みです。同じ手段でも、何を知るために使うかによって位置づけが変わることがあります。そのため、手段の種類ではなく、その活動で得られる情報が何を示すのかを一文で言い表してから、各段階の考え方と突き合わせる習慣をつけると判断が安定します。

確認ポイント

  • その測定活動で得られる情報は、何についての情報かを一文で言い表せるか
  • 活動の名称や手段の印象ではなく、捉えている対象そのもので判断しているか
  • 言い表した測定対象が、各段階の考え方のどれと整合するかを自分で説明できるか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

レベル2(Learning)は、教育によって知識や技能がどの程度身に付いたかを測定する段階です。理解度確認テストと結果のフィードバックは、受講者の学習成果を直接確認する活動なので、dに該当する。

理由

レベル2は、教育訓練の結果として受講者の知識、技能、理解度などが向上したかを確認する段階です。理解度確認テストを実施し、その結果を受講者へフィードバックする活動は、学習内容の習得状況を測定している。

比較

アンケートによる受講者の反応はレベル1、後日の新システム活用状況の確認はレベル3、行動による組織業績やROIの分析はレベル4に対応する。したがって、レベル2に該当する活動はdです。

選択肢ア

これは不正解だよ。受講者へのアンケートで教育訓練プログラムの改善に活用する活動は、受講者が研修をどう受け止めたか、満足したかなどの反応を把握するものだ。これはカークパトリックモデルのレベル1(Reaction)に該当し、知識や理解度の習得を測るレベル2ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。受講者に行動計画を作成させ、後日に新システムの活用状況を確認する活動は、研修後に学習内容が実際の職場で行動として現れたかを測るものだ。これはレベル3(Behavior)に該当し、受講時の理解度を測るレベル2とは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。受講者の行動による組織業績の変化を分析し、ROIなどを算出する活動は、教育の効果が組織全体の成果や投資効果に結び付いたかを評価するものだ。これはレベル4(Results)に該当し、学習の習得状況を測るレベル2ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。理解度確認テストを実施し、テスト結果を受講者にフィードバックする活動は、教育訓練によって知識や技能、理解がどの程度身に付いたかを確認するものだ。これはカークパトリックモデルのレベル2(Learning)に該当する。

学習のポイント

4段階それぞれの測定対象を、反応・学習・行動・成果の順に整理して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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