PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アプロジェクトに影響されるか,又は影響を及ぼす個人,集団又は組織を明らかにし,その利害及び関係に関連する情報を文書化すること
- イプロジェクトのステークホルダに対し要求した情報を利用可能にすること及び情報に対する予期せぬ具体的な要求に対応すること
- ウプロジェクトのステークホルダのコミュニケーションニーズを確実に満足し,コミュニケーションの問題が発生したときにそれを解決すること
- エプロジェクトのステークホルダの情報及びコミュニケーションのニーズを決定すること
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プロセス名と成果の対応を捉える
プロジェクトマネジメント規格の個別プロセスの目的は、そのプロセスを実施した結果として何が得られるかという観点で整理すると捉えやすくなります。名称の語感だけで判断せず、成果との対応に注目して検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、あるプロセスが何のために存在するかという目的です。実施手順や使用する技法ではなく、そのプロセスが終わったときにプロジェクトにどのような状態や結果がもたらされるかを基準に考える姿勢が求められます。
視点
プロジェクトマネジメントの規格では、個々のプロセスごとに目的や入力、出力が定められているのが一般的です。目的は、そのプロセスが生み出すものと表裏一体の関係にあります。目的を理解するときは『何を対象に』『何をして』『結果として何が得られるか』の順に言い直すと役立ちます。似た名称のプロセスが複数あっても、得られる結果に注目すれば区別の手がかりになります。
確認ポイント
- プロセス名に含まれる語が、何を対象としてどのような活動を表しているかを自分の言葉で言い直せるか
- そのプロセスを終えた時点でプロジェクトにもたらされる結果を想定し、それが目的と呼べる内容かを確かめたか
- 手段や技法を説明した記述と、目的として得たい結果を説明した記述を混同していないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
コミュニケーションの計画は、プロジェクトのステークホルダが必要とする情報とコミュニケーションのニーズを明確にするプロセスです。情報提供や問題解決は別の活動に当たる。
理由
正答はエ。設問のプロセス名どおり、コミュニケーションの計画では、プロジェクトのステークホルダが必要とする情報およびコミュニケーションのニーズを決定する。これは計画段階の目的に一致する。
比較
アはステークホルダの特定と関係情報の文書化、イは要求された情報の提供や予期せぬ要求への対応、ウはニーズの充足と問題解決を示します。いずれも計画の目的そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。この記述は、プロジェクトに影響される、または影響を及ぼす個人・集団・組織を明らかにし、利害や関係を文書化する内容である。これはステークホルダの特定や分析に関する活動であり、コミュニケーションのニーズを決定する目的とは異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。この記述は、ステークホルダが要求した情報を利用できるようにし、予期せぬ具体的な要求にも対応する内容である。これは情報を提供・対応する実行段階の活動であり、計画段階でニーズを決定する目的を示していない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。この記述は、ステークホルダのコミュニケーションニーズを満足させ、問題が発生した場合に解決する内容である。ニーズへの対応や問題解決を表しており、計画としてニーズを決定する目的とは区別される。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。この記述は、プロジェクトのステークホルダについて、必要な情報とコミュニケーションのニーズを決定する内容である。計画段階で伝達対象や必要情報を明確にする、コミュニケーションの計画の目的に一致している。
学習のポイント
計画・実行・監視の活動を、目的の表現から区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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