PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア700
- イ1、000
- ウ1、400
- エ1、700
解き方のヒントを見る
報酬の決まり方を根拠から読み解く
契約形態ごとの受注者報酬を考えるときは、名称の印象で判断せず、報酬額が何を根拠にどの段階で決まるのかという一点に注目して整理します。問題中の内容がその根拠と整合しているかを落ち着いて確かめましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、契約で合意する内容と、実際に受注者へ支払われる金額との関係です。支払額を左右する要素が契約時点で固まっているのか、作業の進行や実績によって変わり得るのかという観点から、問題の内容を順に確認してください。
視点
調達の契約では、受注者に支払う金額をどう算定するかを事前に取り決めます。算定の根拠に何を用いるかによって、費用が想定と異なった場合の影響が発注者と受注者のどちらに及ぶかも変わります。名称や一部の語句だけで判断せず、算定の根拠となる要素と、それが確定する時期を切り分けて考えることが整理の基本です。
確認ポイント
- 報酬額を決める根拠が、契約で合意したどの要素に結び付いているかを確認する
- その根拠となる要素が、契約締結時に確定しているのか、後から確定するのかを確認する
- 費用が想定と異なった場合に、その差をどちらが負担するかを根拠と照らして確かめる
正解と解説を見る
正解
エ
解説
実コスト8、000万円は目標コスト9、000万円を1、000万円下回るため、差額の70%を基準フィー1、000万円に加える。差額は1、000万円なので、1、000万円×70%=700万円、1、000万円+700万円=1、700万円となる。
理由
実コスト8、000万円は目標コスト9、000万円より1、000万円少ない。したがって、実コストが目標コストを下回った場合の条件を適用し、差額の70%を1、000万円に加える。計算は、1、000万円×70%=700万円、1、000万円+700万円=1、700万円です。
比較
実コストが目標コストを下回る場合はフィーが加算され、上回る場合はフィーが減額される。今回は前者に該当するため、減額上限の条件は適用しない。目標コストとの差額の方向と、加減算の条件を取り違えないことが重要です。
選択肢ア
これは不正解だよ。700万円は、目標コストとの差額1,000万円に70%を適用して得られる調整額であり、受注者が受け取るインセンティブフィー全体ではない。実コストが目標コストを下回る場合は、この700万円を基準フィー1,000万円に加える必要があるため、700万円だけとする条件には合わない。
選択肢イ
これは不正解だよ。1,000万円は、実コストが目標コストと一致した場合の基準となるインセンティブフィーである。今回は実コスト8,000万円が目標コスト9,000万円を1,000万円下回っているため、その差額の70%である700万円を基準額に加える必要があり、基準額のままとするのは誤りである。
選択肢ウ
これは不正解だよ。1,400万円は、差額の70%を基準フィーに適切に加算した値ではない。差額は1,000万円であり、70%は700万円となるため、基準フィー1,000万円に加えると1,700万円になる。実コストが目標を下回ったときに加算するという条件と、差額の計算を正しく反映していない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。実コスト8,000万円は目標コスト9,000万円を1,000万円下回るため、差額の70%を基準フィー1,000万円に加える。調整額は1,000万円×70%=700万円であり、インセンティブフィーは1,000万円+700万円=1,700万円となる。減額上限の条件は、今回は適用されない。
学習のポイント
目標コストとの差額に応じたインセンティブフィーの増減計算を学ぶ。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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