PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アアクティビティの開始日と終了日を調整するので,クリティカル・パスが変わる原因になることが多い。
- イアクティビティは,属しているフリー・フロート及びトータル・フロートの大きさの範囲内に限って遅らせることができる。
- ウアクティビティを調整しても,クリティカル・パスが変わることはなく,完了日を遅らせるようなこともない。
- エスケジュール・モデル内で,論理ネットワーク・パスにおけるスケジュールの柔軟性が評価できる。
解き方のヒントを見る
スケジュール技法は目的で見分ける
スケジュール作成の技法は名前が似ていても、それぞれ何を課題とみなし、何を手段として調整するのかが異なります。用語の印象に頼らず、技法ごとの目的を自分の言葉で説明できるかを確かめながら検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは個々の技法の細かな手順ではなく、技法同士の違いを生む根本の考え方です。各技法がどんな状況で使われ、何を解決しようとしているのかという一つの観点に絞って、問題の内容と照らし合わせてください。
視点
スケジュール作成の技法は、プロジェクトの制約や課題に対処するために使われます。技法を区別するときは、名称や手順の見た目を覚えるより、『どんな課題に直面したときに選ぶ技法か』を起点に整理すると混同しにくくなります。自分が知っている各技法の目的を一文で言い表し、問題で述べられている内容がどの目的と結びつくかを考えてみましょう。
確認ポイント
- 各技法について、どのような課題や制約に対応するためのものかを一文で説明できるか
- 問題で述べられている内容が、どのような目的を前提にしているかを読み取れているか
- 名称の印象ではなく、目的の違いに基づいて判断できているか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
資源平準化は、資源の制約や需要の偏りを解消するためにアクティビティの開始日・終了日を調整する技法です。その結果、クリティカル・パスやプロジェクトの完了日が変化することがある。
理由
資源平準化では、資源の利用可能量に合わせてアクティビティの開始日や終了日を変更する。その変更によって経路の余裕が小さくなったり、別の経路がクリティカル・パスになったりするため、クリティカル・パスが変わる原因になることが多い。
比較
フリー・フロートやトータル・フロートの範囲内で遅延させる考え方は、主に余裕時間を利用するスケジュール調整の説明です。資源平準化は資源制約を優先するため、必ずしもその範囲だけに限定されず、完了日への影響も生じ得る。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。資源平準化は、資源の過不足を調整するためにアクティビティの開始日や終了日を変更する技法である。その結果、経路の余裕が変化し、クリティカル・パスが変わる原因になることが多い。
選択肢イ
これは不正解だよ。フリー・フロートやトータル・フロートの範囲内でアクティビティを遅らせるという説明は、余裕時間を利用した調整に関する特徴である。資源平準化の本質は、資源制約に応じて日程を調整する点にある。
選択肢ウ
これは不正解だよ。資源平準化では、アクティビティの調整によってクリティカル・パスが変化する可能性がある。また、資源制約の調整がプロジェクトの完了日に影響することもあるため、変化しない、遅らせないと断定できない。
選択肢エ
これは不正解だよ。論理ネットワーク・パスにおけるスケジュールの柔軟性を評価する説明は、経路上の余裕やフロートに関する考え方である。資源平準化の特徴は、資源の制約に合わせて作業日程を調整することである。
学習のポイント
資源平準化と、フロートを利用した日程調整の違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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