PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア12
- イ14
- ウ18
- エ21
解き方のヒントを見る
日程計画で求める時刻の意味を確かめる
日程計画の問題では、求められている時刻がどの基準に対して定義されたものかを取り違えると、手順が正しくても結論がずれます。計算に入る前に、問われている量の意味と基準点を自分の言葉で言い直してから検討を始めましょう。
この問題で問われていること
この問題で確認すべき観点は、問われている時刻の定義と、それを判断するためにどの情報を起点にするかという一点です。問題の条件に示された前提(開始時点や期限、時間の単位など)を読み落としていないかを丁寧に確かめてください。
視点
日程計画では、同じ作業についても複数の種類の時刻が定義され、それぞれ意味が異なります。用語の定義が曖昧なまま進めると、別の種類の時刻を答えてしまう取り違えが起きやすくなります。学んだ用語の定義を思い出し、問われている量がどれに当たるかを確認することが検討の出発点です。
確認ポイント
- 問われている時刻の種類と、その定義を自分の言葉で説明できるか
- 問題の条件に示された前提(開始点・期限・単位など)を読み落としていないか
- 導いた結果が、問われている時刻の定義と矛盾していないか見直したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
作業Hの開始を遅らせても最短工期を維持するには、HとIを終えた時点がプロジェクト全体の最短完了時期を超えないようにする。全体工期は30日で、Iに4日、Hに5日を要するため、Hは30−4−5=21日後までに開始する必要がある。
理由
開始から終点までの経路を比較すると、A・D・Gの経路は8日+10日+12日=30日で、これがプロジェクトの最短完了日数になる。一方、Hの後にはIが続き、Hは5日、Iは4日かかる。したがって、30日後の完了を守るには、Hの開始は30日−5日−4日=21日後が限界です。
比較
Hの前工程から求める最早開始時点は、Cの12日、B・Eの14日、A・Dとダミー作業を経る18日を比較して18日後となる。しかし設問は最早開始時点ではなく、最短工期を保てる遅くとも開始すべき時点を尋ねているため、後工程から逆算した21日後を選ぶ。
選択肢ア
これは不正解だよ。12日という値は、開始点から作業Cだけを経てHの開始側の結節点に到達する経路の所要日数に対応する。しかしHには作業Dからのダミー作業を含む前提もあり、さらに設問は最早開始時点ではなく、最短工期を維持できる遅い開始限界を問うため、この値では条件に合わない。
選択肢イ
これは不正解だよ。14日という値は、作業Bと作業Eを順に行った場合の14日という前工程の経路に対応する。ただしHの開始には作業A・D側からの前提も必要で、設問で求めるのは前工程の一経路の完了時点ではなく、全体の30日工期からHとIを逆算した開始限界である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。18日という値は、作業Aと作業Dを順に行い、ダミー作業の条件も満たしてHを最も早く開始できる時点に相当する。しかし、最短日数で終了するための遅くとも開始すべき時点は、Hの前工程からではなく、全体工期30日からHの5日とIの4日を差し引いて求める。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。全体の最短工期は、作業A・D・Gの経路で8日+10日+12日=30日となる。作業Hを開始してから完了まで5日、続く作業Iに4日必要なので、Hの開始限界は30日−5日−4日=21日後である。この時点なら全体を30日で完了できる。
学習のポイント
アローダイアグラムの最早時刻と最遅時刻を区別して逆算する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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