PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクト期間の80%を経過した時点での出来高が全体の70%,発生したコストは8、500万円であった。完成時総予算は1億円であり,プランドバリューはプロジェクトの経過期間に比例する。このときの状況の説明のうち,正しいものはどれか。

選択肢

  1. ア
    アーンドバリューは8、500万円である。
  2. イ
    コスト差異は-1、500万円である。
  3. ウ
    実コストは7、000万円である。
  4. エ
    スケジュール差異は-500万円である。
解き方のヒントを見る

指標が何と何の比較かを見極める

アーンドバリュー分析では複数の値を組み合わせて状況を表します。各指標がどの値どうしを比べたものか、その比較がコストと進捗のどちらの側面を映すのかを自分の言葉で整理してから判断すると、読み違いを防ぎやすくなります。

この問題で問われていること

本問で確認したい観点は、提示された情報に含まれる各値が「計画」「実績」「達成した成果」のどれを表しているかを取り違えずに捉えることです。値の意味づけが定まれば、比較の向きと解釈の基準が見えてきます。

視点

アーンドバリュー分析は、プロジェクトの状態を金額などの共通の尺度にそろえて比べる考え方です。学習するときは、個々の用語や略称を暗記する前に、それぞれの値が「予定していた量」「実際に費やした量」「実際に出来上がった量」のどれにあたるかを押さえることが土台になります。そのうえで、ある指標が二つの値の差なのか比なのか、どちらを基準にしているのかを確かめると、指標が示す意味を自分で組み立てられるようになります。用語の字面だけで判断せず、比べている値の組合せから意味を考える姿勢が大切です。

確認ポイント

  • 登場する各値が、計画・実績・達成した成果のうちどれを表しているかを一つずつ確認したか
  • 各指標が、どの値とどの値を比べたものかを自分で説明できるか
  • 比べている値の組合せが、コストと進捗のどちらの側面に関わるのかを取り違えていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

完成時総予算を基準に出来高と計画価値を金額化し、実コストと比較すると、コスト差異は出来高から実コストを引いて求められます。

理由

完成時総予算は1億円なので、出来高70%は7、000万円です。また、プランドバリューは経過期間に比例するため、80%時点では8、000万円です。実コストは8、500万円です。

比較

コスト差異はEV−ACで求めます。したがって、7、000万円−8、500万円=−1、500万円です。なお、スケジュール差異はEV−PVなので、7、000万円−8、000万円=−1、000万円となります。

選択肢ア

これは不正解だよ。8,500万円は実際に発生したコストであり、アーンドバリューではありません。アーンドバリューは完成時総予算1億円に対する出来高70%から算出するため、実コストと同じ金額にはなりません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。アーンドバリューは1億円×70%=7,000万円、実コストは8,500万円です。コスト差異はEV−ACで計算するため、7,000万円−8,500万円=−1,500万円となります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。7,000万円は、完成時総予算1億円に出来高70%を掛けて求めたアーンドバリューです。実コストは問題文に明示された発生コストであり、7,000万円ではなく8,500万円です。

選択肢エ

これは不正解だよ。スケジュール差異はアーンドバリューとプランドバリューの差です。出来高70%による7,000万円から、経過期間80%による8,000万円を引くため、差異は−500万円ではなく−1,000万円になります。

学習のポイント

EVMの出来高・計画価値・実コストと、差異の定義を整理しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針