PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア組織のニーズ,目標ベネフィットなどを記述することによって,プロジェクトの目標について,またプロジェクトがどのように事業目的に貢献するかについて明確にした文書
- イどのようにプロジェクトを実施し,監視し,管理するのかを定めるために,プロジェクトを実施するためのベースライン,並びにプロジェクトの実行,管理,及び終結する方法を明確にした文書
- ウプロジェクトの最終状態を定義することによって,プロジェクトの目標,成果物,要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを明確にした文書
- エプロジェクトを正式に許可する文書であり,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書
解き方のヒントを見る
文書の目的と作成時期を結び付けて考える
プロジェクトで扱われる文書は、それぞれ何を決めるため・誰の判断を支えるために作られるのかという目的の違いで整理できます。名称の印象ではなく、その文書が存在することで何が可能になるのかに着目して考えましょう。
この問題で問われていること
確認すべき観点は一つ、「その文書はプロジェクトのどの段階で、どのような判断や合意の根拠として使われるのか」です。問われている内容が文書の目的と段階の対応を正しく捉えているかを、自分の言葉で説明できるか試してください。
視点
プロジェクトの文書は、作成されるタイミングと、その後の活動に対してどのような位置付けを持つかによって役割が異なります。同じ段階で作られる文書でも、目的や使われ方は一様ではありません。ある文書が、それより前や後の段階で作られる文書とどう関係するのかを、時間の流れに沿って整理すると理解しやすくなります。用語の暗記に頼らず、目的と段階の対応関係として捉えることが大切です。
確認ポイント
- その文書が作られるのはプロジェクトのどの段階かを、時系列の中で位置付けられるか
- その文書が誰のどのような判断や合意を支えるものかを説明できるか
- 名称が似た文書同士でも、目的と段階の違いから区別できているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
プロジェクト憲章は、プロジェクトを正式に開始・承認する文書です。プロジェクトマネージャを特定し、責任と権限、ビジネスニーズ、目標、期待される結果などを明確にする。したがって、該当するのはエです。
理由
プロジェクト憲章は、プロジェクトの存在を正式に認め、プロジェクトマネージャに役割を与える文書です。さらに、ビジネス上の必要性、プロジェクトの目標、期待される結果などを示し、プロジェクトを開始する根拠となる。
比較
組織のニーズや事業目的への貢献を整理する記述、実行・監視・管理・終結の方法、成果物や要求事項を含むスコープの定義は、それぞれ別の計画・定義に関する説明です。プロジェクトを正式に許可し、責任者と権限を明確にする点が判定の要点です。
選択肢ア
これは不正解だよ。組織のニーズや目標、ベネフィット、事業目的への貢献を明確にする内容は、プロジェクトのビジネス上の背景や目的を説明する側面に当たる。この選択肢は、プロジェクトを正式に許可し、プロジェクトマネージャの責任と権限を明確にする文書としての説明になっていない。
選択肢イ
これは不正解だよ。プロジェクトの実行、監視、管理の方法や、実施のためのベースライン、実行・管理・終結の方法を定める内容は、プロジェクトをどのように進めるかという計画に関する説明である。開始を正式に許可する文書の説明とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。プロジェクトの最終状態、目標、成果物、要求事項、境界を含めてスコープを明確にする内容は、プロジェクトで何を対象にするかを定義する説明である。プロジェクトを正式に許可し、責任者の権限を定める文書そのものではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。プロジェクトを正式に許可する文書として、プロジェクトマネージャを特定し、その責任と権限を明確にしている。また、ビジネスニーズ、目標、期待される結果も示しており、プロジェクト憲章の役割と内容に一致している。
学習のポイント
プロジェクト憲章と計画書、スコープ定義書の役割を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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