PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アサービス提供者と顧客との間で,提供するサービスの内容,品質などに関する保証範囲やペナルティについてあらかじめ契約としてまとめた文書
- イシステム化に当たって,現在の状況において利用可能な技術・製品,ベンダにおける導入実績など実現手段に関する情報提供をベンダに依頼する文書
- ウシステムの調達のために,調達側からベンダに技術的要件,サービスレベル要件,契約条件などを提示し,指定した期限内で実現策の提案を依頼する文書
- エ要件定義との整合性を図り,利用者と開発要員及び運用要員の共有物とするために,業務処理の概要,入出力情報の一覧,データフローなどをまとめた文書
解き方のヒントを見る
調達文書は目的と段階で見分ける
システム調達では、発注側と受注側の間で複数の文書や手続がやり取りされます。名称の似たものを暗記で区別しようとせず、それぞれが調達の流れのどの時点で何を決めるために使われるのかという目的から整理しましょう。
この問題で問われていること
設問で扱われている文書や手続について、誰が作成して誰に渡し、その結果として調達の次の段階に何がもたらされるのかという目的の一点に絞って、記述内容と照らし合わせて確かめることが焦点です。
視点
調達に関わる文書や手続は、流れの中でそれぞれ異なる役割を担います。名称だけでは区別しにくいため、目的という一つの物差しで考えます。まず作成者と受け手を確かめます。次に作成される時点を確かめます。最後に、それを受けて次に何が起こるかを考えます。この順で整理すると、名称が似ていても役割の違いが見えてきます。
確認ポイント
- その文書や手続を作成・実施するのは発注側か受注側か、また誰に向けたものかを確かめる
- 調達の流れの中でどの時点に位置するか、その前に何が済んでいる必要があるかを考える
- それを受けて次にどんな行為が起こるかを想像し、述べられている役割と矛盾しないかを照らし合わせる
正解と解説を見る
正解
イ
解説
RFIは、システム化を検討する段階で、利用可能な技術・製品やベンダの導入実績など、実現手段に関する情報をベンダへ提供してもらうための文書です。
理由
RFIはRequest for Informationの略で、システム化の実現可能性や利用できる技術・製品、ベンダの導入実績などを調査するために、ベンダへ情報提供を依頼する文書です。したがって、正しい選択肢はイです。
比較
サービス品質やペナルティを契約で定める文書、具体的な実現策を提案させる文書、業務処理やデータフローを整理する文書は、それぞれRFIとは目的が異なります。文書の作成時期と依頼内容を比較すると整理しやすくなります。
選択肢ア
これは不正解だよ。サービス内容や品質、保証範囲、ペナルティをサービス提供者と顧客の契約として定める文書は、サービスレベルに関する合意を扱うものです。利用可能な技術や製品などの情報提供を依頼するRFIの説明ではありません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。システム化の検討に当たり、現在利用可能な技術・製品や、ベンダの導入実績など、実現手段に関する情報をベンダへ依頼する文書がRFIです。情報を収集して実現可能性を検討する目的に一致しています。
選択肢ウ
これは不正解だよ。技術的要件やサービスレベル要件、契約条件を調達側から示し、期限内に実現策の提案を求める文書は、具体的な提案依頼に当たります。情報収集を目的とするRFIとは依頼の段階と内容が異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。業務処理の概要、入出力情報、データフローなどをまとめる文書は、要件定義との整合や関係者間の共有を目的としたシステム設計・業務整理の資料です。ベンダへ情報提供を依頼するRFIではありません。
学習のポイント
RFI・RFP・SLAなど、調達や契約に関する文書の目的を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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