PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成30年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監査員は,自らの仕事を監査してはならない。
- イ監査の基準は,文書化された手順の中に定義してはならない。
- ウ特定された不適合,懸念事項は,利害関係者であっても開示してはならない。
- エレビューの間隔は,あらかじめ定めてはならない。
解き方のヒントを見る
要求事項の範囲を見極める視点
監視及びレビューに関する設問では、規格が組織に義務として求めている事柄と、組織が自ら判断して決めてよい事柄とを切り分けて考えることが大切です。この一つの観点に絞って設問の内容を吟味しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは個々の用語の暗記ではなく、規格の要求が『何を必須とし、何を組織の決定に委ねているか』という構造の理解です。記憶に頼らず、要求の主語と義務の強さを意識して判断してください。
視点
マネジメントシステム規格の要求事項は、一般に『必ず実施しなければならない事柄』と『実施すること自体は求めつつ、その具体的な内容や方法は組織が決める事柄』が組み合わさって書かれています。監視やレビューの分野でも同じ考え方が当てはまります。そのため、ある内容が規格で一律に固定されているのか、組織の状況に応じて決めるよう求められているのかを区別することが、理解の土台になります。
確認ポイント
- その内容は、規格が一律に定めている事柄か、それとも組織が自ら決めることを求めている事柄かを区別できているか
- 要求の主語が誰であり、どの程度の強さの義務として述べられているかを意識しているか
- 他のマネジメントシステム規格の知識と混同せず、サービスマネジメントの文脈で要求の範囲を捉えているか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
サービスマネジメントシステムの監査では、監査員が自らの仕事を監査しないことが重要です。ほかの選択肢は、要求事項と反対の禁止表現になっている。
理由
監査員が自ら実施した仕事を監査すると、監査の客観性や独立性が損なわれる。そのため、自らの仕事を監査してはならないという記述が適切です。
比較
他の記述は、監査基準の文書化、関係者への不適合情報の開示、レビュー間隔の事前設定について、要求事項に反する形で禁止している点が誤りです。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。監査員が自ら実施した仕事を監査すると、結果の客観性や監査の独立性が損なわれる。したがって、監査員は自らの仕事を監査してはならないという記述は、監視及びレビューに関する要求事項として適切である。
選択肢イ
これは不正解だよ。監査の基準は、監査を一貫して実施するために明確にしておく必要がある。「文書化された手順の中に定義してはならない」と禁止しているため、監査基準を定めて管理する考え方と反している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。特定された不適合や懸念事項について、利害関係者への情報共有を一律に禁止することが要求されているわけではない。「利害関係者であっても開示してはならない」としている点が不適切である。
選択肢エ
これは不正解だよ。レビューを適切に実施するには、実施時期や間隔をあらかじめ定めて、継続的に確認できるようにする必要がある。「レビューの間隔は、あらかじめ定めてはならない」という禁止表現が要求事項に反している。
学習のポイント
監査の独立性と要求事項の否定表現を正確に読み取る。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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